内容説明
「プロフェッショナリズム」というとらえどころのない難物に対して、今の医療や、医療者‐患者関係に問題意識をもっている医師たちが、なるべく具体的に、かつなるべく現場感覚を大切にしたうえでアプローチを行った試みの軌跡。
目次
はじめに 今、なぜプロフェッショナリズム?
1 プロフェッショナリズムつて何だろう(プロフェッショナリズム概論;新ミレニアムにおける医のプロフェッショナリズム(邦訳) ほか)
2 プロフェッショナリズムについて考えてみた(白衣のポケットの中の物語り;バカンス旅行の最中に病棟から呼び出された―「超義務」について ほか)
3 プロフェッショナリズムを究める(感情とプロフェッショナリズム―医者がムカついてはダメですか?;鬼手仏心―「医療の不確実性」に対する一考察 ほか)
著者等紹介
宮崎仁[ミヤザキヒトシ]
宮崎医院院長
尾藤誠司[ビトウセイジ]
国立病院機構東京医療センター教育研修部医長
大生定義[オオブサダヨシ]
立教大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソーシャ
1
医師が日常の中で突き当たる数々の職業倫理上の問題を通して、医師のプロフェッショナリズムについて考えていこうという本。医師や患者をとりまく社会的事情や、公衆衛生の視点など幅広い視点から倫理問題についての考え方を何人かの執筆者が答えています。結論が出ない問題が多いですが、だからこそ考えていくことが重要なんだと思える一冊です。また、医学生として読むのと医者として読むのでは、また違った読みかたができるかもしれません。2015/09/26
Tetsuo Yamaji
0
どこまでやるべきなのか? どうすればいいのか? 医師の悩ましい日常への問題提起本。大学後輩が編集しています。2012/04/07
みねそう
0
読みやすかった。ただ、内容はそんなに濃いわけではない。2010/05/11
とある内科医
0
出版から読んでみようと思い立つまでに11年かかった。タイトルから内容が想像できない点が最大の問題。"中"は非常にタフで、辛い事例の連続に読み疲れた。行きつ戻りつしながら、何とか通読した感じ。タフ、の一言に尽きる(2回目)。2020/07/19
アン
0
患者さんに不要/害となる薬の処方や不要な検査を要求された、理不尽な責めを受けたとき、どうするか?という項目が参考になった。つらい思いをしていた時に上司に勧められて読んだ。2018/03/18