内容説明
「高齢化」と「身体合併症」―これが精神科の二大テーマだといわれるほど、身体処置を必要とする精神疾患患者が激増しています。本書は、精神科に必要な身体ケア技術を、“精神科の実態に即して”解説しました。イレウス・肺炎などの内科的処置、自傷・やけど・転倒転落の際の外科的処置、さらに採血データの読み方からECT・チューブ・点滴類など機器類の扱い方までを一挙に解説した、新時代の精神科看護師必携の一冊。
目次
1 自傷・事故の対処法(自傷;事故;精神科で必要な「一次救命処置法」)
2 複雑なチューブ類の操作を確認(チューブ、カテーテル;点滴)
3 精神科で抜けがちな身体観察の基本(バイタルサインの見方;採血データの読み方)
4 精神科でよく起こる「身体問題」にどう対処するか(イレウス;誤嚥性肺炎;糖尿病;肺血栓塞栓症;薬剤性錐体外路症状;悪性症候群;水中毒;アルコール離脱症候群/肝性脳症;褥瘡;白癬;電気けいれん療法(m-ECT))
著者等紹介
美濃由紀子[ミノユキコ]
岐阜県高山市出身。北里大学看護学部卒業後、精神科看護の臨床を経て、北里大学大学院修士課程において、がん看護を学ぶ。その後、がん看護の臨床、精神看護学教員を経て、東京医科歯科大学大学院博士課程(精神保健看護学分野)修了。博士(看護学)。現在は国立精神・神経センター精神保健研究所に在籍し、精神疾患患者の身体合併症看護と司法精神看護に関する研究活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。