目次
東京下町のある精神科診療所の出発―生と死の狭間で
身体をみることの大切さ―分裂病者は長生きできるか
私の基本戦略を象徴する患者との出会い―地域の力を借りる
改善に向かういくつかのパターン
患者によって癒されたとき
自営業の人々―下町に住む分裂病者と町の衰退史
結婚と育児からみた分裂病
職業からみた分裂病
分裂病者の老い
単身生活の分裂病者
患者からみた浜田先生
資料とまとめ
著者等紹介
浜田晋[ハマダススム]
大正15年(昭和元年)高知市に生れる。旧制高知高校(1年3か月間は新居浜住友金属工業に学徒勤務動員)卒業。昭和20年4月、東北大学金属工学科入学。昭和21年4月、東北大学金属工学科入学。昭和21年4月、東北大学医学部に入学。昭和25年3月卒業。昭和31年東北大学医学部大学院(細菌学)修了。昭和34年から43年まで都立松沢病院に勤務。中でも「分裂病者と遊び、とくに球遊びについて(昭和42年)」は分裂病者の行動学的研究として学会の注目を浴びる。その業績が認められ、昭和42年4月から東京大学精神神経科講師に招かれる。荒川区峡田診療所・都立精神衛生センター・数か所の保健所勤めを経て、昭和49年地域精神神経科診療所を上野の地に開業、以来32年を経過する。街中にある精神科診療所の必要性を論じ(「町の精神科医」)、今日都市部を中心とした精神科診療所の発展の祖となる。平成4年、地域医療への貢献を評価され、第1回若月賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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