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内容説明
破壊の衝動に狂うソリトン生命体「蛇(サーペント)」は、海上保安庁の巡視船を次々に屠り、海上自衛隊の潜水艦〈はつしお〉と台湾海軍の〈水龍級〉潜水艦との間に一触即発の危機をもたらした。そして、海底油田基地「うみがめ200」に閉じ込められた厚志たちは油田の暴噴事故の回避のために「蛇」との戦いの方策を必死で模索する。―日本推理作家協会賞受賞に輝く超弩級海洋アクション、完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
98
1995年発表の作品だが、本書の舞台は2016年の世界。既にそれより未来の今読むと色々な齟齬もあるが、それは愛嬌。しかし在宅勤務が進んでいるというのはまさに慧眼。作者梅原氏の科学に関する知識とそれを応用した未来像は魅力的であり、その想像力と創造力には素直に感心する。ハリウッドのSF超大作に匹敵する、アイデアが豊富に溢れた一大エンタテイメント小説であるのに、今なお映像化の話が浮上しないのは残念でならない。現代技術で2016年ではなく、もっと未来の日本を舞台にしたこの作品の映像作品を見てみたいものだ。2022/02/04
浅木原
6
長さに尻込みして積んでたけど、読み始めたらやめられない止まらない上下巻1100ページ弱を一気呵成。謎のステルス海洋怪獣に海上都市が沈められ近くの海底基地と潜水艇がさあ大変、という出だしから怪獣パニックSFの王道をハイテンションで爆走する。怪獣の正体や自衛隊の機密兵器、中盤のファースト・コンタクト展開あたりのSF的な部分も面白いので、後半の笑っちゃうような超展開も気にならない。王道は面白いから王道なんだよと言わんばかりのストロングスタイルに、久々に巻を措く能わずという娯楽小説の神髄を堪能。面白かった!2018/08/31
いおむ
3
最後は睡眠時間を削って読了。面白かったです!2016/04/19
笹
3
やっぱり、『二重螺旋の悪魔』に出会った感激は、嘘じゃなかった。
なつみかん
3
この作家、もっと書いて欲しいなぁ