出版社内容情報
異なる年代の方言分布の全国調査結果を比較し,言語変化の実態を明らかにする研究成果を紹介。
大西拓一郎[オオニシ タクイチロウ]
国立国語研
目次
第1部 方言分布形成論(言語変化と方言分布―方言分布形成の理論と経年比較に基づく検証;「接触」による方言分布形成;言語的発想法と方言形成―オノマトペへの志向性をもとに)
第2部 方言分布の実時間比較(準体助詞の分布と変化;日本語敬語の多様性とその変化;推量表現形式の分布とその変化―地域共通形式への収斂と脱推量形式化;九州地方の可能表現;中国地方における一段動詞の五段動詞化―活用体系の平準化における停滞・阻害の事例として;大井川流域における言語変化―30年前の調査結果との比較から;大井川流域の言語―経年調査から言葉の広がりをたどる;新潟県北部に残存するガ行入り渡り鼻音の実相と分布―代表2地点の世代別調査による経年比較;蛇の目と波紋―野草や小動物の方言を例に)
第3部 方言分布比較の方法と考え方(方言分布の実時間比較と見かけ時間比較;グロットグラム調査データの実時間比較;現代日本語の共通語化過程―『日本言語地図』「全国中学校言語使用調査」との比較;言語変化と中心性―経年比較に基づく中心性の検証)
著者等紹介
大西拓一郎[オオニシタクイチロウ]
1963年大阪府に生まれる。東北大学大学院文学研究科修了。現在、国立国語研究所・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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