目次
第1部 コンパイラの概要(はじめに;コンパイラの簡単な例)
第2部 コンパイラの構成(文法と言語;字句解析;構文解析;意味解析;誤りの処理;実行時記憶域と仮想マシン;目的コードの生成)
第3部 目的コードの最適化(最適化とは;最適化の方法;制御とデータの流れの解析;静的単一代入形式(SSA形式)
命令スケジューリング(並列実行)
レジスタ割付け
配列要素の依存解析
ループ変換
データ分散と通信
データの流れの解析の別法
オブジェクト指向言語での最適化)
著者等紹介
中田育男[ナカタイクオ]
1935年長野県に生まれる。1960年東京大学大学院数物系研究科数学専門課程修士課程修了。1960年株式会社日立製作所入社。1979年筑波大学電子・情報工学系教授。2000年法政大学情報科学部教授。現在、筑波大学名誉教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
96
専門家向けだが、入門者でも十分に読める。コンパイラ開発する者は必ず読むべき一冊だと思う。最適化についてや、必要な文献リストも付いているし、図も豊富で解りやすい。技術者として実戦を知るというよりアカデミックな理解を狙った本である。実践書としては最新の開発基盤LLVMなどの話題も少しほしかった。 (著者の中田先生はコンパイラ開発基盤COINSの開発者。http://coins-compiler.osdn.jp/) 恩師でもある。
kaizen@名古屋de朝活読書会
19
#感想歌 字句解析構文解析意味解析コード生成並列実行2017/09/27
みょん
2
コンパイラの内部の処理や実装などがとてもよく分かる本 ページ数が多いのが難点?
Q
1
これまたC言語から関数型言語への変換器を作るヒントを探すために読みました。ざっくり読んだだけですが、僕のテーマにはやはりフローの解析がポイントになるようで #制御フローグラフ #SSA形式 #ループ変換 などの技術が参考になりそうでした。もっともコンパイラではなく変換器の設計には参考にならない可能性もあると感じられます。またDatalog言語というPrologのサブセットでデータの流れを解析する手法が紹介されており、興味を持ちました。2019/02/23
katata_h
1
前半の構成部のみ読了。すごくすっきりお手本がどういうものか分かった気がする。個人的には1版と比べフォントが変わって読みやすくなっているところがポイントが高かった。でも難しい。。2010/12/06