出版社内容情報
「自分のことがきらいだ。変わりたい」と考えている男が、まよいこんだ劇場。そこでは、舞台美術の大道具、「カキワリ」だけで展開するショーが行われていた。第一幕は月面、第二幕はニワトリ、第三幕はシーラカンス……。登場するものたちはバラバラ。しかし、別の何かに変わろうとしていることが共通していた。男が見たのは変身願望からの夢なのか、それとも……。劇作家の小林賢太郎が、絵と文を手掛けた絵本。
内容説明
「自分のことがきらいだ。変わりたい」と考えている男が、まよいこんだ劇場。そこでは、舞台背景の大道具「カキワリ」だけの作品が上演されていた。第一幕は月面、第二幕はニワトリ、第三幕はシーラカンス…。それぞれが別の何かに変わろうとしていた。劇作家の小林賢太郎が、絵と文を手がけた絵本。
著者等紹介
小林賢太郎[コバヤシケンタロウ]
1973年4月17日生まれ。神奈川県横浜市出身。多摩美術大学卒。舞台、映像など、エンターテインメント作品の企画、脚本、演出をてがける。また、小説、絵本、漫画などの執筆もおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しぃ
13
大人向け。不穏な気配がぷんぷん。掴めたと思ったら結局すべてが幻のように消えていく。2023/09/03
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
中学校1年生・2年生のおはなし会。全学年共通で読んだ絵本。リクエストの中には必ずある「怖い本」、これが毎回難問です。今回はずっと温めておいたこちらの本。反応は…「後から怖くなった」という子ども続出(^^)v 読めば読むほど怖さもありますが考える深さもあります。そして今回のアンケートにも「もっと怖い本」のリクエストが!ハードルをあげてしまいました。2025/03/19
midorino
7
初めて読む小林賢太郎さんの絵本。自分がきらいで変わりたいと思っている男がとある劇場に迷いこむとカキワリ(板に絵がかいてある舞台美術)だけのショーが始まって、、というお話。遮光器土偶の目が怖かった2024/02/24
mntmt
7
胸騒ぎのする絵本。2023/04/28
けいねこ
5
今の自分から逃れようとして、なにものかの罠にはまってしまったような。どうやらそこから逃げ出せたようでほっとしたのに、罠は逃してくれなくて。変わりたいと思うときには、慎重になったほうがいい。そんなお話?2023/09/21