出版社内容情報
たなかさんちは不思議なおうち。カミナリに驚いたら足がはえて、大海原を泳ぎだす。冒険の果てにたどりついたのは……。
小学校低学年以上向き
内容説明
たなかさんちが、…ふたたびうごきだした!あれから10年!大島妙子が描く、デビュー絵本の続編が、でたよ。
著者等紹介
大島妙子[オオシマタエコ]
1959年東京生まれ。出版社での勤務を経て、絵本の創作を始める。不思議でたのしい独自の世界を描いた作絵の作品と共に、そのダイナミックな絵を活かした、さし絵の仕事も多い
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
13
前作の「たなかさんちのおひっこし」では、素直に笑えたのですが、この作品にはちょっと唸ってしまいました。 たなかさんの家とすずきさんの家が海に流されるというお話を、津波や水害、土砂災害で家を流された人たちはどの様に受けとめるのでしょうか。 複雑な思いを持ちつつ、私たちは子どもたちに伝える前に、配慮というフィルターは大切にしなければいけないと思うのです。 被災地の人々のことを考え、私は読み聞かせ封印です。2018/08/20
いっちゃん
13
家も、すんでる人も、みんなユニークで楽しい。こんな島なら私も住みたい~2016/01/07
ごんたろう
9
海の見える丘に田中さん家と鈴木さん家が並んでいる。どちらもおばあさんだ。それぞれ猫や鶏が一緒に住んでいて、幸せそう。ある日、大雨が降り、丘の上まで水位が上がる。このままでは沈んでしまう。その時、家から足が出てきて、家ごと移動を始める。海を泳ぐと魚たちも集まってくる。しょんぼりしているおばあさんも、天気が良くなって元気になる。この先どうなるのだろうと不安に陥ることはない。クジラに乗ったり、南極に行ったり。驚くことの連続。ここは冒険を楽しもう。屋根が無くなっても大丈夫。おばあさんの底抜けの明るさが素晴らしい。2015/11/20
shinobu
6
読み聞かせ。大島さんの温かくてユニークな絵は最高だと思う。息子、家の移動手段に『ぎょえーーーっっ!』と声を上げる(まことちゃんかっ)。いや、私も驚いたけど。ちょっぴりシュールで不思議な冒険だけれど、肝の据わった仲良し婆さんズは可愛くてかっこいい。孤独じゃない、ってそれだけで幸せだと思う。2010/09/20
遠い日
5
家に足が生えて、勝手に泳ぎだしての大冒険。ナンセンスの極みなのですが、その自由さがおもしろい。主人公はあくまでもたなかさんち。たなかハナおばあさんとすずきウメおばあさんも出てくるけれど、これまたいたって呑気で、動じない方々。どこをどうやってひと巡りしたのかねぇ。元の島に戻って、家だけが進化形になって、またいつか3巻目が出ないかねぇ。2024/08/25