内容説明
発展途上国のかかえている貿易問題をどのように解決するか。資本主義世界体制の形成過程を歴史的にあとづけ、発展途上国に矛盾を転嫁する現行体制の限界を明らかにするとともに、その危機の克服には「新国際経済秩序」の樹立が不可欠であることを力説する。
目次
序章 国民経済と世界経済―世界経済再編成への諸契機
第1部 資本主義と世界市場(資本主義の発展と世界市場;国際貿易の原理と発展途上国;パックス・ブリタニカの構造;独占資本と国際貿易)
第2部 現代の世界市場と発展途上国(第二次世界大戦後の世界市場;パックス・アメリカーナの構造と矛盾;現代の世界貿易の南北関係;新国際経済秩序の意義)