出版社内容情報
超能力少女と頑固じいさんの出会いから始まるSFファンタジー。第17回文化庁メディア芸術祭新人賞受賞作品!
紗名は「想像したものをすべて現実に出現させることができる」万能な超能力の持ち主。しかし幼くて未熟なため、能力を使いこなすことができていない。途方にくれていた彼女が出会ったのは、由緒正しい日本の頑固じいさん・蔵六。超能力も何も関係なく「悪いことは悪い」と真正面から説教してくる蔵六との出会いが、紗名の運命を、そしてこの世界の運命をも大きく変えていくことになる……。第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作品!
【著者紹介】
千葉県船橋市出身。2005年「アフタヌーン」四季賞2005冬大賞を『トラベラー』で受賞してデビュー。代表作に『ハックス!』『ぼくらのよあけ』(ともに講談社)がある。2012年連載開始の『アリスと蔵六』で第17回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門新人賞を受賞。「俺マン2013」で8位にランクイン。アニメと猫が大好物。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まろんぱぱ♪
33
哀しき敷島羽鳥編、紗名のモシャモシャが止まらない。家族の時間を奪う羽鳥の力。三人、どう立ち向かうか?というか、救ってやって欲しいな2017/03/27
T.Y.
16
人の心を操る「アリスの夢」に覚醒しおびえる少女・羽鳥とその友人・美浦歩。彼女たちと紗名との出会い。まだ自分の感情についてもよく理解していないとは言え、紗名が蔵六の言葉を反復して他人を叱る側に回っていることに感慨深いものがある。他方で別の少女の「アリスの夢」発動により、突如として京都に巨大観覧車が出現。自然発生した彼女たちの力により世界が揺らぎ始める時が来たのか。2014/11/04
ぺぱごじら
10
親の何気ない言葉や態度に隠されたトゲとか、子供は結構気付くのです。だからお母さんは気を抜けなくて大変。お父さんもしっかりと子育てに参加しないとお母さんが疲弊してしまうのです。ランドセル話で泣きそうになってしまったから、羽鳥につい肩入れしたくなる。2017-1182017/07/09
アーサー・エリス
10
「わざとじゃなくたってダメなことはダメなんだぞ!!」紗名が現れたことで「この能力は誰も傷つけていない」という逃げ道を失い、絶望に沈む羽鳥。蔵六や雛霧姉妹に危害を加えた羽鳥を許せない紗名。現時点では最悪な2人の関係。これがどう転んで和解するのか、本当に気になる。自身を「人食いのクマ」と自嘲する羽鳥を見ているとこちらも悲しくなってくる。3人が仲良くなれる道が早く見つかるといいな。そして日本国内に更に現れ始めた「アリスの夢」。この世界に何が起ころうとしているのか。2017/06/02
ako
9
羽鳥のやったことに怒りが爆発する紗名。でも羽鳥はこの力が何なのか、どうすればいいのかわからなくて一人ぼっちなんだね。 双子がお泊まりに来て紗名が楽しそう。2017/03/29