出版社内容情報
恋人も教え子も、すべて守り抜く。爽やかな風が、心に沁みる書き下ろし。「薫風堂」にやって来た新たな手習子・善次は、何かに怯えているようだった。それは以前いじめられていたせいなのか。心配をよそに善次は次第に皆と打ち解けていくが、ある日、彼は忽然と姿を消してしまう。
野口 卓[ノグチ タク]
著・文・その他
内容説明
手習所「薫風堂」で師匠を務める雁野直春の許に、遠く本郷から新たな手習子がやってきた。河出屋の番頭・半次の息子、善次は、どうやら前の手習所でいじめに遭っていたようだ。直春は、面倒見のいい儀助を一緒に通わせて、早く皆と馴染めるよう気遣いを見せるが…。一方、心身ともに患う美雪との関係は、進展のないまま時が過ぎていた。だが、直春は突如訪ねてきた美雪の幼馴染・菜実から、衝撃の言葉を告げられる―。
著者等紹介
野口卓[ノグチタク]
1944年、徳島市生まれ。1993年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年『軍鶏侍』で時代小説デビュー。12年、同作で第1回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞、その後シリーズとなり圧倒的な評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベルるるる
24
私も手習い子達と一緒。 この年になっても知らない事ばっかりで、直春先生が子供達に話す内容に、「ほぉ~、そういう意味だったのか…」などとお勉強させてもらってます^^ 2018/11/21
真理そら
22
カバーを見て期待したのだけれど…。まあ、薫風堂のまわりの出来事だけで十分楽しく読めるからいいけど。『教え子』や『霧の中』に登場するキミは「控えめ」なのかな?直春の母親の実家についても知りたいかも、と思う読者なのである。2018/09/10
woo
6
最終第5巻の発売日を1ヶ月勘違いして1ー4巻通読。同じ卓でも長谷川卓の様なハラハラドキドキ感はないけれど無理の無い練れた文章は読みやすくて✌️平易とは言え細かいところも良く推敲されてるので先に読んだ藤井某よりは完成度が高い。次作が最終巻なので懸案をどうまとめて見せるかが楽しみ♪2020/01/23
だいゆー
6
(^^2018/08/25
qoop
5
若い手習所師匠の日常を書いたシリーズ四冊目。教育機会の大切さと難しさ、夢を叶えることの高揚と挫折など、今巻は本作の大テーマを巡る明と暗とを如実に伝える挿話を繋げて構成されている。現代にも通じる問題に一喜一憂する主人公の、等身大の分を越え出ない造形。時代を越えてテーマの現代性を浮き彫りにするのは、こうした人物造形に負うところも大きいと思う。これこそ著者の魅力だろう。次巻への引きも強力。2019/04/07
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