出版社内容情報
幽霊女と男2人の歪んだ三角関係を描いた表題作を始め『女の豚』番外編『村田克己54歳』など本領発揮の傑作を網羅した作品集
恋人・光多朗への未練を残したまま死を迎えた小春は幽霊となって彷徨い、光多朗が晴臣に向ける熱い視線に気づく。光多朗は実はゲイで自分を愛していなかったのではないか…という疑念を抱いた小春は晴臣に憑依して真実を確かめようとする。表題作『恋につきもの』を始め、全身に薔薇の棘を隠し持つ女子高生を描いた『いばらのばら』代表作『女の穴』収録の傑作『女の豚』のその後を描いた『村田克己54歳』など著者本領発揮の作品群を網羅した傑作集。
【著者紹介】
1982年8月18日生まれ。しし座O型。2006年、4コママンガ『ふんだりけったり』で第11回「Kiss」ショートマンガ大賞・佳作を受賞してデビュー。「COMICリュウ」2011年3月号掲載『女の穴』でストーリーマンガデビュー。2011年9月に刊行された処女コミックス『女の穴』(徳間書店)は各方面で大反響を呼んだ。「COMICリュウ」2012年5月号より『ぼくらのへんたい』連載開始。現在も好評連載中。他のコミックスに『さきくさの咲く頃』(太田出版)『そらいろのカニ』(幻冬舎コミックス)『めめんと森』(祥伝社・2013年12月発売予定)がある。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなはな
6
ふみさんの作品は読んでいる最中より、読後にジワジワきます。いろいろ考えてしまう。で、再読してしまいます。2014/12/26
ささやか@ケチャップマン
5
ふみふみこの短編集第二段。上手く言えないがやはりこの人らしさがある。最初のいばらのばらが好き。2015/06/06
みかげ
5
褒め言葉として使いたい、どうかしてる!頭の中をのぞきたい。なんか特別面白いと感じるわけではないけど魅力的に映る不思議。一つ目のまんがが好きです。2014/12/16
せの
5
描かれた年代もバラバラだったのかな、いろんなタッチの漫画が入ってました。中身も、ふみふみこ先生らしくバラエティ豊かな短編集。最初の、トゲトゲの子ときらきらでカチカチの子の百合がとても好き。2014/04/22
しば
4
いばらのばらと切ない百合のお話が好きでした。豆腐の家はなんだか不安定に…終わりは良かったけども、途中が。表題作もどことなく不幸でそれでもなんか幸せで、バランスがすごい。2016/06/04