出版社内容情報
「トルンカは、
日常と地続きにある
桃源郷だ」
菊池亜希子
最高の一杯をあなたに――。
路地裏に佇む『純喫茶トルンカ』のコーヒーに
魅せられた人々の三つの人生模様。
近所で骨董品屋を営む滝田の痛切な後悔、
ハリネズミのように心にハリをはやし生きてきた
女優・ルミの思いがけない転機、
『トルンカ』の寡黙なマスター・立花の過去と
彼が長年一人で抱えていた驚きの秘密……。
読了後、あなたをあたたかな余韻が包み込む。
大人気シリーズ感動の最終巻!
「再会とは、人生における
一番身近な奇跡である」
純喫茶トルンカは、
あなたを肯定してくれる場所。
【目次】
眉雪の後悔
傷だらけのハリネズミ
最高の一杯
解説:菊池亜希子
内容説明
最高の一杯をあなたに―。路地裏に佇む『純喫茶トルンカ』のコーヒーに魅せられた人々の三つの人生模様。近所で骨董品屋を営む滝田の痛切な後悔、ハリネズミのように心にハリをはやし生きてきた女優・ルミの思いがけない転機、『トルンカ』の寡黙なマスター・立花の過去と彼が長年一人で抱えていた驚きの秘密…。読了後、あなたをあたたかな余韻が包み込む。大人気シリーズ感動の最終巻!
著者等紹介
八木沢里志[ヤギサワサトシ]
1977年生まれ。日本大学芸術学部卒業。2008年、『森崎書店の日々』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Karl Heintz Schneider
48
第一話「眉雪の後悔」がとても良かった。え~っ!なにこれ?ミステリー?ともちょっと違うけど。中盤でのどんでん返しには度肝を抜かれた。そして驚きのあとにやってきたのは温かい涙。やさしくて、あったかくて、そして身につまされる物語だった。70代ひとり暮らしの男性の悲哀、決して対岸の火事ではない。燃え広がった火は、すぐそこまで迫ってきている。もらい火にならぬよう気をつけねばと心した。そんな彼の心を救ったのはトルンカの看板娘・雫ちゃん、そして常連客の面々。こんな手駒をひとつ持っていたら、きっと人生は豊かになるだろう。2025/04/08
たるき( ´ ▽ ` )ノ
45
シリーズ最終巻。本当に素晴らしい物語。10年前にこの世界に出逢ってから、何度も何度も心を揺さぶられてきた。最高の一杯、私も堪能させてもらえて幸せな時間だった。心の底から愛している作品、ずっと大切に読み続けていきたい。2024/10/29
坂城 弥生
35
優しくて温かいシリーズでした。シリーズ完結おめでとう。2024/11/12
あやっぴ
26
シリーズがこの巻で完結してしまうので、ゆっくり味わいながら読んだ。今作品ではマスターのたどってきた人生を知ることになるが、それがこの店の常連客に慕われる今にしっかり生かされてるのだろう。細かなプロセスと精神面…おいしいコーヒー一杯を淹れるのがどれだけ難しいのかも知った。アルバイトから常連さん、幅広い年齢層が一つの空間で良好な関係でいられるってなかなかないことだと思う。最後まで大好きな作品でした。2024/12/03
クレイン
19
非常に素敵なお話だった。このトルンカという喫茶店は自分の心のなかで生き続ける。人の想いに寄り添う気持ちが溢れている。滝田のじいさんもルミさんもマスターも深い。そして雫ちゃんは全編の軸になってる気がする。とても満足したシリーズでした。2025/04/24
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