徳間文庫
しあわせの香り―純喫茶トルンカ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198939151
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

周囲はかわっても、ここのコーヒーの味は20年かわらない。「純喫茶トルンカ」の続編が登場!

「純喫茶トルンカ」の第二弾!
下町にひっそりと佇む喫茶店。そこは、珈琲が自慢のレトロなお店でした。そこの中だけは、魔法がかけられたように、ゆっくりと時はながれていきます。マスターと看板娘の立花雫。訪れた人々は、孤独や悲しみを抱えた人たちの心を開いていくのでした。20年通い続けている千代子さんの初恋って? 雫の幼なじみの浩太は学校の空気になじめず……。コーヒーの味だけはかわらない!

【著者紹介】
1977年、千葉県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2009年「森崎書店の日々」で第三回ちよだ文学賞大賞受賞。同作品は映画化された。

内容説明

コーヒーの香りとショパンの調べが、私をあの頃へと戻してゆく―。店の常連千代子にとって、マスターの淹れるコーヒーはささやかな魔法。二十年前、夫との関係に一人悩み、傷ついた気持ちを救ってくれたのがこの店だった。心地よい苦味と懐かしい旋律が記憶を呼び戻し、不思議な出会いが訪れて…。下町にひっそり佇む純喫茶トルンカを舞台に三つの温かい交流を描く、感動の第二弾。

著者等紹介

八木沢里志[ヤギサワサトシ]
1977年千葉県生まれ。日本大学芸術学部卒業。「森崎書店の日々」で第三回ちよだ文学賞(千代田区主催)の大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

183
シリーズ2作目で、前作を読んでから、少し間が空いてしまったので、正直出てくるキャストの立ち位置や役割、キャラがすぐに思い出せず、馴染むまで若干?時間を要してしまいました。今作は喫茶トルンカに集う常連客にスポットをあてたサイドストーリーです。「千代子ばあちゃん」や雫の幼馴染み「浩太」、花屋でバイトしながら絵を描き続ける「絢子」の3人です。中でも「絢子」の苦難からの再生、そして旅立ちを綴った作品はココロに響き、出会いの素晴らしさ、身近な人の大切さ、自分に無理せず、正直に生きることを改めてココロに刻みました。2015/02/26

とし

173
珈琲香り漂う喫茶トルンカで、大好きだった人達とのふしぎな再会や出会い、心が癒やされ、あたためられ、ほんわかとした気持ちにさせられました。さらなる続編をと期待します。 2015/05/11

シナモン

164
図書館本。純喫茶トルンカの続編。奇跡のような再会を経て生まれてきた意味を見いだせた千代子ばあちゃん。コーヒーの木とシェード・ツリーのように雫と自分はお互い守り守られる存在だと気づいた浩太。今回もセピア色に染まった純喫茶トルンカに集う人達の優しさに癒される一冊でした。菫の「普通の日々を生きることが一番尊いのよ」の言葉が胸に沁みました。2020/03/28

KAZOO

159
これは「喫茶トルンカ」の続編で、3つの話が収められています。どれも出会いと別れが主題となっているヒューマンドラマを髣髴とさせてくれてこの喫茶店の雰囲気と相まっていい味を出してくれています。おばあさんや高校生などが話題の中心となるのですが、この喫茶店自体が主人公なのでしょう。まだ続くのでしょうか?2017/01/25

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

129
「純喫茶トルンカ」の続編。続編から先に読んでしまいましたが、楽しめました。東京の下町、谷中銀座商店街の路地にひっそりと佇む喫茶店。その店とそこに集う常連客とのハートフルな物語。おしゃれだけれどコーヒーの香りのしないチェーン店カフェが巷にあふれる現在、こんな昔ながらの落ち着ける喫茶店が少なくなりました。私もここの常連になり、ショパンの調べを聞きながら、文庫本片手に休日の午後を過ごしたい。★★★2016/08/26

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