徳間文庫
仕舞屋侍

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198937966
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

齢を経たからこそ解決できる事件がある。人々の悩みやもつれた交渉を仕舞う、元凄腕の侍・九十郎の活躍を描く新シリーズ!

かつて御小人目付として剣と隠密探査の達人だった九十九九十郎(つくもくじゅうろう)。だが後輩がお役目で命を落としたことを機に職を辞し、いまは町屋でもみ消し屋を営んでいる。齢を経たからできる練れた交渉。見えてくる人の心の綾。だが、その九十郎も驚くことがある。ある日家に帰るとひとりの童女が「お帰りなさいませ」と膝をついた。父母を亡くし、賄いとして雇って欲しいという。少女の目的は? 活劇と涙、人生の味わいつまった新シリーズ!

【著者紹介】
1948年、高知県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て作家デビュー。太な筆致で描かれる人物造詣や物語展開には評論家・縄田一男も脱帽。「風の市兵衛」「夜叉萬同心」シリーズなどが読者の絶大な支持を得ている。

内容説明

かつて御小人目付として剣と隠密探索の達人だった九十九九十郎。だがある事情で職を辞し、今は「仕舞屋」と称してもみ消し屋を営んでいる。そんな九十郎の家を、ある朝七と名乗る童女が賄いの職を求めて訪れた。父母を失ったという七は断っても出て行かず、父仕込みの料理で九十郎を唸らせる。「侍」のもとで働きたいという七の真の目的とは?九十郎の情と剣が、事件と心の綾を解く!時代小説・書下し。

著者等紹介

辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。出版社勤務を経て作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

55
仕舞屋侍。新シリーズ?人々の揉め事を穏便に処理することを生業にする主人公九十九九十朗(仕舞屋、もみ消し屋)と風呂屋「藤ゆ」の藤五郎、九十朗の賄職をするためおしかけた12歳娘お七、主人を殺害され依頼をするお照、人の情、まごころ、心のあやが織り込まれていて良かった。九十朗さん眼鏡をかけての立ち回り珍しいね。 それぞれの過去が明らかにされていないのでシリーズになる予感次が楽しみ。2014/04/19

ベルるるる

29
お七と龍之介が二人共とっても可愛い、そして賢い。美味しい料理を食べて幸せな気分になれたと話す主人公の九十九九十郎。孫娘のようなお七が来てよかったね。2019/05/07

onasu

26
「仕舞屋」とは、要は示談斡旋業で、訳あって小人目付(下級役人)を辞した九十九九十郎(クジュウロウ)が市井で生業とした、おもしろい作りの作品でした。  序章で刺殺事件があるが、1章は無関係なバカ旗本の刃傷沙汰。続く2〜4章と終章が先の事件の探索で、その間に童女の主人公宅への押しかけ奉公も描き込まれる。  物盗りの犯行として片付けられそうな事件を、被害者の女房は何故大金を押し付ける様に依頼してきたのか。  普段は飄々とした年寄りの九十郎と、話しを仕入れてくる中年小太りの風呂屋の主人藤五郎。中々いいコンビだ。2016/02/17

のびすけ

24
九十郎は人の世のもめ事などをもみ消す「仕舞屋」を営む。九十郎のもとで家事仕事をすることになった12歳のお七が可愛らしい。九十郎が剣の達人なら、お七は料理の達人!お七が作る料理がどれも美味しそう!!九十郎がつぶやく「旨いな」が物語る。そんなお七は両親を亡くし、ある事を果たすために九十郎のもとに押し掛けたのだ。このシリーズは九十郎の仕舞屋の物語と同時に、お七の物語でもあるのかな?健気なお七をこの先も見守っていこう。2020/11/21

松風

18
このシリーズもはまりそう。2014/03/31

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