出版社内容情報
『ニューミュージック・マガジン』時代から30年以上にわたって続いた連載を1冊にまとめました。ポピュラー音楽と隣接する民俗音楽関係の本も網羅した、ここ30年のポピュラー音楽に関する究極の洋書紹介書です。
★英語圏を主体にしたポピュラー音楽書を網羅
対象とされた本は、概説、評論からスターの伝記、それに歴史書、学術研究書などすべて。『ニューミュージック・マガジン』『ミュージック・マガジン』の連載、全国および地方の新聞雑誌数種や『カントリー&ウェスタン』『月刊エルヴィス』掲載原稿、翻訳書の「あとがき」に加え、今回、多数の洋書を増補として追加しました。ロック、ブルース、ゴスペル、レゲエ、カントリー等々、多様なポピュラー音楽のジャンルおよびスタイルの音楽に関する本と並んで、ポピュラー音楽と隣接する民俗音楽関係の本も網羅した、ここ30年のポピュラー音楽に関する究極の洋書紹介書です。
★充実した索引
書名索引、著者編者索引に加え、人名、地名、国名、曲名、ジャンル名、スタイル名、楽理用語、基本概念用語など、多様な側面から特定の本を探し出せる7500項目の総合索引を含む、全90頁の索引。
〔まえがきより〕
ロック音楽が対抗文化志向の新音楽になったことに触発されたその『ニューミュージック・マガジン』が創刊されて1年数か月経ったときに、編集長であり経営者である中村とうよう氏に書評の依頼を受けた。ロックとその周辺の音楽を扱う英語圏の本を毎月数点紹介批評しないかというその申し出があったのは、夭折したロック・スターたちを写した映画が銀座のあるホールで上映されたときのことで、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリスンなどの記録映画を中村氏に誘われて観たのは1971年の夏だったと覚えている。ビデオはまだなかった時代だった。
それから間もなくして出た9月号から、日本語の本も並列した書評欄で、目についた本をあれこれとりあげ始め、そのうち1年半後の1973年4月号から、さらに多くの本を毎月扱う見開き2頁の専用コラム「新着洋書紹介」が用意された。それが延々と続き、もう10年も経ったかと思ううちに、一時は見開き4頁になったりしながらたちまち20年が経過した。そしてさらに30年が過ぎて21世紀に入り、2002年末まで続いた。
30数年のその連載を1冊にまとめたのがこの本である。(三井 徹)
【著者紹介】三井 徹(みつい・とおる)
1940年3月生まれ。
金沢大学教授(音楽学・英語英文学、大学院修士・博士課程でポピュラー音楽研究の理論と方法を担当)
日本ポピュラー音楽学界(現事務局、東京工大)会長〔1990-1994、2002-2004〕/国際ポピュラー音楽学界(現事務局、リヴァプール大学)会長〔1993-1997〕/Popular Music(ケンブリッジ大学出版局)、Popular Music History(イークィノックス社)など学術誌数誌の編集委員。
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