内容説明
元北朝鮮人民軍中尉の著者は、父親が韓国出身者ということから様々な迫害を受け、大学進学をあきらめ北朝鮮人民軍に入隊。建設部隊に動員され、地下ミサイル基地をはじめ各種の秘密基地建設に従事した。任務で各地に滞在するうちに、経済停滞から食糧不足で飢えに苦しむ人民の現状に疑問をいだき、’91年、反金日成闘争を呼びかけるビラを撤いた。本書は国家保衛部の捜索を逃れた著者の命を懸けたレポートだ。
目次
1 尾行者の影
2 北朝鮮の出身成分主義
3 人民軍への入隊
4 入党の夢
5 矛盾だらけの北朝鮮
6 飢える北朝鮮軍
7 過酷な任務
8 核兵器はすでに開発した
9 日本は核ミサイルで焦土と化す
10 ソウルはダムの水に沈む
11 執拗な保衛部の追及
12 北朝鮮全土に広がる反体制運動
13 狭まる捜査網
14 北朝鮮脱出