出版社内容情報
バランスシート不況論を進化させ、経済を陰と陽の二つの局面から捉えたクー理論の集大成。クルーグマンも絶賛して全世界注目の書
大きなバブル崩壊後の不況をバランスシートの毀損によるデフレ・ギャップの拡大という観点からとらえたバランスシート不況の理論をさらに進め、陰と陽の二つの局面から経済を捉えたクー経済学の集大成。英語版として2008年に刊行されるや、一大センセーションを巻き起こし、クー氏は米上院金融委員会の参考人として証言するまでになった。最近、かつての論敵ポール・クルーグマンが絶賛し、全世界注目の本の日本語版をついに刊行。
【著者紹介】
今回世界が陥った大不況を予見したエコノミスト3人のひとりとしてクー氏が世界的に注目を集めるなか、ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンが本書を絶賛。かつての論敵クルーグマンも認めざるをえなかったクー経済学の集大成
内容説明
アメリカの緩和解除の先に待ち受ける「量的緩和の罠」、ギリシャを除くユーロ圏が陥った「バランスシート不況」、ルイスの転換点を超えた中国が直面する「中所得国の罠」、日本のアベノミクスに期待される大きな可能性など、これまでの経済学が見逃していた論点から、危機にある世界経済の諸問題を解明する。
目次
第1章 バランスシート不況の基本概念
第2章 金融政策と「量的緩和の罠」
第3章 バランスシート不況下の米国経済
第4章 アベノミクスに宿る大きな可能性
第5章 ユーロ危機の真相と解決
第6章 中国経済が直面する問題
著者等紹介
クー,リチャード[クー,リチャード] [Koo,Richard C.]
野村総合研究所主席研究員、チーフエコノミスト。1954年神戸生まれ。76年カリフォルニア大学バークレー校卒業。専攻は政治、経済。米国連邦準備制度理事会(FRB)のドクター・フェローを経て、81年ジョンスホプキンス大学大学院経済学博士課程修了。同年ニューヨーク連銀入行後、84年野村総合研究所入社。経済調査部、投資調査部等を経て、現職。日経金融新聞(95~97年)や日経公社債情報(98~00年)のエコノミスト・ランキングで第一位。米国Center For Strategic and International Studiesシニア・アドバイザーと、米国Institute for New Economic Thinkingアドバイザリー・ボード・メンバーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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