内容説明
あたしは小学校の五年生、おばさんとふたり暮らし。あるとき、捨てられていた子ネコを飼うことにして、名前を「ミニ」とつけた。ミニがいると、とっても楽しい。でも、このごろ学校は楽しくなくなっていた。転校生の男の子ボレクが、いやみを言ったり、意地悪をしてくるのだ。それもどんどんエスカレートしてくる…。やられてばかりじゃいられない。まずは相手の情報を集めようと、あたしは親友のパウラといっしょに、ボレクをスパイすることにした。そんなある日、ミニがいなくなってしまった…。もしかしたら、ボレクにさらわれたの?子ネコさがしに協力してくれる、野良ネコにエサをやるおばさんや、商店街の移民のおじさん…学校や移民の問題をさりげなくとりこみながら、子どもたちが生き生きと活躍する姿をさわやかに描く、ドイツの児童文学。小学校中・高学年~。
著者等紹介
レー,ルザルカ[レー,ルザルカ][Reh,Rusalka]
1970年オーストラリアのメルボルンに生まれ、その後ドイツで育つ。大学で、養護教育とアートセラピーを学んだのち、ケルンの市立児童養護施設でセラピストとして勤務。2000年から作家として活動をはじめる。児童書のほかにも、大人向けの小説や詩など著作多数。ライプツィヒ在住
齋藤尚子[サイトウヒサコ]
東京生まれ。上智大学大学院修士課程ドイツ文学専攻修了。専門は、十九世紀オーストリア文学。大学で教鞭を執る生活の後、現在は翻訳に専念している
杉田比呂美[スギタヒロミ]
東京に生まれる。絵本や単行本、雑誌の挿画等幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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