内容説明
オルカに未来はあるか。オルカとの邂逅を求めて駆けめぐったジョンストン海峡、ノルウェー、アラスカ、パタゴニア、南極。水口博也、25年のすべてがここに。
目次
第1部 レジデントのくらし(カナダの海峡から;海中の声;たちのぼる噴気;ニコラ;一頭一頭のシャチを見わける試み ほか)
第2部 世界のシャチを訪ねて(トランジエントのシャチ;アラスカの海で;トランジエントの泳ぎかた;イシイルカを襲う;地球の裏側から―アルゼンチンへ ほか)
著者等紹介
水口博也[ミズグチヒロヤ]
1953年大阪生まれ。京都大学理学部動物学科卒業後、出版社にて自然科学系の書籍の編集に従事しながら、海外の研究者とともにクジラ・イルカなど海生哺乳類の調査・撮影を行う。1984年フリーランスとして独立し撮影と執筆に専念。以来、世界中の海をフィールドに、動物や自然を取材して数々の写真集を発表。1991年『オルカアゲイン』で講談社出版文化賞写真賞受賞。2000年写真絵本『マッコウの歌―しろいおおきなともだち』で日本絵本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コウみん
2
クジラ博士の著者がシャチの旅道を直接に観察しながら書いた日記。 海で出会ったシャチ家族と交流しながらシャチは人間とずっと交流してくるのを分かった。 著者が描いた絵と写真があるので読みやすかった。2020/11/07
わらび
1
水口さんによるシャチ観察記のようなもの。モノトーンの可愛らしいフォルムで愛嬌を感じさせるシャチだけれど、海の食物連鎖のトップ。シャチにレジデントとトランジエントという種類があるのは初めて知りました。2015/04/20
カネコ
0
○2012/05/03
wankiti5
0
シャチの事は好きだけど、詳しくは知らないので読んでみた。色々な生き方のシャチがいる。2022/08/07
じゃすてぃん
0
序盤から中盤はタイトル通り、著者が研究で訪れた世界各地で観察したシャチの話、研究成果と言っても難しい内容ではないし、写真も多いので詳しくなくても楽しめる.しかし、終盤はPCBの蓄積だったり原油流出事故の話だったりで、あまり明るいとは言えない未来を憂いている内容でちょっと切なさを感じた.2021/09/07