私が見た北朝鮮核工場の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198616359
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0031

内容説明

北朝鮮の寧辺核施設地域は、高いコンクリートの塀と電気鉄条網に囲まれた最重要極秘地域だ。そこに配属された著者を待っていたのは、ウラニウムの粉塵の舞うなか、放射能漏れの恐怖にさらされながらの過酷な労働であった。次々と倒れていく作業員たち。汚染される付近の村。そして満足な手当ても受けられず死んでいく子供たち。だが、「核開発で統一の扉を開こう」というスローガンのもと、彼らは少しでも上の待遇を求めて、さらに危険な職場を志願するのだった―。北朝鮮核開発の実態を赤裸々に綴った衝撃手記。

目次

寧辺の核施設から来た男
ならず者部隊
人生の最良の日々
強制除隊
寧辺の4月企業所
初めてのマイホーム
一酸化炭素中毒
生まれてくる子供は大丈夫か?
第31隊との激戦
頻発する事故〔ほか〕

著者等紹介

金大虎[キムデホ]
1959年生まれ。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の咸鏡南道端川市出身。人民軍5軍団25前方師団を経て、1985年に寧辺核施設地域内にある4月企業所に配属される。ウラン濃縮作業にかかわる一方で、機動芸術宣伝隊を率いて、「核によって統一の扉を開こう」など、党員と労働者たちに、核開発についての金日成・金正日父子の思想と意図を宣伝した。87年、原子力工業部南川化学連合企業所の核廃棄物職場へ異動。副職場長として先頭にたって働くが、国家経済の悪化により、金正日より「みずから外貨を稼ぎ、核開発に必要な設備および資材を調達せよ」との指示をうけ、その活動に従事する。1994年、北京の韓国大使館を経て韓国へ亡命。現在、ソウル郊外在住

金燦[キムチャン]
1954年、釜山生まれ。早稲田大学中退。朝鮮半島の戦後史を研究。韓国、北朝鮮の現代史ウォッチャーとして活躍中の気鋭ジャーナリスト
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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