日本経済への最後の警告

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198615475
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0030

内容説明

いま、日本の指導者に求められるものは何か?日本人に必要なものは何なのか?経済学の巨人ガルブレイスが、ケインズ経済学とニューディール政策の歴史を独自の視点で辿りながら、そこから汲み上げられる叡知を日本の読者へ熱く語る。

目次

第1章 日本経済へ警告する
第2章 自由放任主義の落とし穴
第3章 「バブル」から「大恐慌」への歴史
第4章 ケインズ経済学の革命
第5章 真の改革に必要なもの
第6章 21世紀を先導する経済思想とは
第7章 日本経済の未来

著者等紹介

ガルブレイス,ジョン・ケネス[ガルブレイス,ジョンケネス][Galbraith,John Kenneth]
1908年10月生まれ。米ハーバード大学名誉教授。フランクリン・ルーズベルト大統領の知恵袋として「大不況」からアメリカを救い出すことに大きく貢献した。ケネディ大統領の政策スタッフ、駐インド米国大使などを歴任。米国を代表する経済学者として、学門の世界に閉じこもらず、みずからの思想を常に世の中に問いかけてきた。また米経済学会会長などの要職も務めた

角間隆[カクマタカシ]
1936年9月生まれ。東京大学卒業後、NHKに入社。報道局で活躍する一方で、世界の有力メディアと提携してグローバル・ネットワークの構築にあたった。1964年から2年間、コロンビア大学に留学、ジャーナリズム大学院でメディア論および新聞学、放送学を専攻。1980年に独立。ノンフィクション作家、評論家として精力的な執筆活動を行う。また国際ジャーナリスト会議理事長を務め、世界の指導的な有力ジャーナリストたちとグローバルな情報ネットワーク活動を展開している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

37
ガルブレイスの30余年の詞華集(アンソロジー、245頁訳者)。経済を動かしているのは人間。人間(傍点)さえしっかりしていれば、逆境に出会っても、反転と復興と飛躍の原動力として社会を繁栄に導くと、ガルブレイスは信じている(16頁)。日本人が自信と覇気を喪失したのは、政府指導者のミクロ視野で、マクロな長期展望に信念、理想を欠いている(19頁)と、現代も通用する批判は的を射ている。貧乏なのは本人の罪か、社会のせいかという根本問題がある。2016/07/24

wiki

12
ああ、この警告を日本が真摯に聴く耳を持っていたなら、どれほどか様相は違っていたことだろう。根本はなんら変わる事ではない。どれだけ利権で国民の総利益が毀損されてきたのだろうかと思う。「いまや世界は人材開発競争の時代に入っており、こうした面で立ち遅れては、国家としての将来展望などまったく開けなくなってしまう」云々。教育に割く予算はOECD加盟国の中で日本が最低レベルだ。15年も前から本著に指摘されているのにである。そして日本は世界での競争力を失っている。日本のリーダーは須く、この偉大な経済学者に学ぶべきだ。2019/06/26

Kenji Ogawa

5
2002年に書かれた小泉構造改革の批判本。ケインジアンのガルブレイス氏は戦後日本でニューデールを導いたという。驚いたのは1929年以降の恐慌はイギリスのチャーチルによる金本位制復帰が引き金だったという。やはり底に流れているのは戦争経済であって、ニューデールはなかった。2013/12/15

numainu

2
評価C2002/09/04

ヨンデル

0
昔読んだ本です、整理のため登録しています。2024/06/20

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