内容説明
戦時下、台湾総督府の阿片政策に翻弄された台湾人と日本人の数奇な運命。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
faqa
0
作者と同じく台北に住んでいた経験がある者としてドストライクでした。日本時代の台湾人の心性史、台日中それぞれの内外集団意識が手に取るように分かる。それは現地に住んでた俺自身がとても知りたい事でもあった。7割方史実なので単純に歴史の勉強にもなった。不満があるとすればオチがやや弱かった事くらいで、俺の心に生涯残る歴史小説でした。台湾に住んでる日本人全員に読んで欲しい。台湾でも翻訳されて売られてるけどあんまり反響は無かった模様、個人的にはドラマ化しててもおかしくないくらいの内容。台北と何の縁も無い人には退屈かも。2025/01/16