内容説明
中学の入学式の日に、最初に出会った女の子、ラファエラは茶色い肌、くるくる縮れ毛、そして大きくて目立つ耳をしていた。友だちになりたいな、と思ったけれど、ラファエラは徐々にクラスの中で孤立していく。おまけにそのきっかけをつくってしまったのはわたしだった…。ささいなことをきっかけに仲間はずれになっていく少女とその様子を見ていることしかできない少女。悩み苦しむふたりの気持ちを、丁寧に描いた忘れがたい物語。小学校中・高学年以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
ルーシーとラファエラは本当は仲良しなのに、学校ではみんなの手前、仲良くできません。それはルーシーが言った何げない悪気の無い一言で、ラファエラが孤立してしまったから。そんな二人の微妙な関係ですが、冬休みが終わるとラファエラは学校に来なくなりました…。2019/10/22
tamami
1
町の図書館のイベントの一つで、クリスマスを前に、子どもたちへのおたのしみパックとして用意されたもの。連日のように報道される学校・教室でのいじめについて、当該の学年の子どもたちが本書を読んだならば、クラスの友だちとのファーストコンタクトの仕方について、きっと心に留めておくだろうと思う。偶然に与えられる「読書」にも、その持つ意味は少なくないのではないか。2019/12/15
mikamika
0
いじめについての本。短くて読みやすいが、静かに心に訴えた。2018/05/12
-
- 和書
- 松風の記憶 創元推理文庫