出版社内容情報
人と比べたり、将来を不安に思ったり――どうしても「じたばた」してしまう人へ。自分も境遇も「そのまんま」生きるための仏教の教え。
【著者紹介】
著述家
内容説明
無理をしない、人と比べない、がんばらない。あなたはあなた。それでじゅうぶん。
目次
第1章 「まあまあ」で生きる(人生の雨―傘が役立たなければ、じっと雨宿り;あきらめ―天命を知り、真理を明らめる ほか)
第2章 そのまんま・そのまんま(一病息災―病気と仲良くしよう;逆境での幸福―病気、失恋でも幸せになれる ほか)
第3章 「天命」に身を委ねる(最期の幸福―孤独に最新の治療か、子どもの看病か;死生有命―人間の生と死は天命 ほか)
第4章 人生をゆったりと(与えられるための準備―あせらずゆったり待とう;将来の心配―明日のことは明日に思い悩めばよい ほか)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年、大阪府生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。65年から85年まで、気象大学校教授を務める。膨大で難解な仏教思想を、逆説やユーモアを駆使してやさしく説く語り口は、年齢・性別を超えて好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
91
宗教評論家で、大学教授を務めるひろさんの言葉には重みがあります。重みがありつつも、ウィットが入っていたり、身近なできごとに置き換えて説明してくれるので、すごくわかりやすいんですよね。気になるところだけを繰り返して読んでもいいし、はじめから読んでもいいし、どこからでも自由に読める良書だと思います。この本を読んで気づいたのは、そのまんまの自分でよいこと。無理にがんばる必要もないし、誰かのために繕う必要もない。健康な自分だけではなく、病気の自分も、老いた自分も、そのまんまであることを受け入れればいいんですよね。2015/05/26
左端の美人
4
人それぞれ自分の「いいかげん(良い加減)」の幸せがいい。仏教の教えがわかりやすく書かれていて、自分を苦しめているのは他人との比較や思い込みだと改めて気づかされました。イラストがゆるくて和みました~。小糠雨なら濡れて歩くのも風流、傘をさしてもいいし、傘が役に立たないどしゃ降りの時は雨宿りしてじっと待つ。そうすればいつかは止む。2015/06/08
山崎にう
3
借り物。ひろさちやさんは有名な仏教の人、というイメージ。イラストは親しみやすいけれど、内容はかんたん…に書いてあるけれど、実践するには難しいというか、それをどうやってやればいいんだ? というか。考え方だけでなく、分かりやすく具体例や方法を書いて欲しい。2022/07/11
百栗豆茶
3
人生の羅針盤。自分だけが得をしたいと思っていると、人間らしい生き方ができなくなる。人間らしく生きるためには、ちょっと損をする勇気をもつこと。人生には、なるようにしかならないものがある。良い状態だけが幸福だと考えてはいけない。たとえ、逆境にあっても幸福への道はある。百点満点の行動など誰にもできない。おろおろあわて、くよくよ後悔する人間でいよう。ほどほどに、いいかげんに。それが幸福に生きる秘訣。どことなく、こころが軽くなる良書だと思います。2020/01/13
としま
1
仏教の教えを、現代の生き方に対する助言としている本。 読みやすく、心が軽くなる。 生きづらさを抱えている人、社会的マイノリティな人におすすめ。2022/12/01