内容説明
杏奈が藤原道長の命で消されるのを避けようと、信郷はともに国府を逃れていた。木津川の渡しで出会った摂津の伝令の武者達から鬼道丸と渡辺綱が都へむかったことを知る。一方、安倍晴明は死者の谷へと米利玉須をたずねた。いまや、シヴァの仲間となった麗門と徐福への対抗上、手助けを求めてのことだ。シヴァは『聖なる槍』を持ち、刀伊軍を率いて都に攻め上り、大量の血を流した。その日『聖杯』からもとめどなく血が溢れた。シヴァはいまや『聖杯』を狙い、この世界の支配者にならんとしていた。
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
昭和36年北海道生まれ
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感想・レビュー
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ゆずこまめ
9
ついにこの日が…!長かった。それぞれ個性的な登場人物達、途方もない出来事の連続で、呆気に取られながらも読み続けてしまいました。このスケール感はすごいなぁ。外伝も読むか。2016/01/13
ナチュラ
7
シリーズ完結。 外伝も含めて11巻 ついに終わった。凄い!R-15の『バイオレンス歴史奇伝』 魔物が出てきたり、妖術を使ったり非現実的な部分もあるが、平安時代の貴族の階級による格差社会などはとてもリアルで興味深かった。 登場人物もみんな魅力的だった。特にメリケン・サックで戦う「鬼道丸」が好きだった。 まだ謎も残る終わりでもあるが、他の作品で「むささび(渡辺綱)」や「坂田金時」そして「藻波」が登場するらしいので、それらも是非読んでみたい。2014/01/09
春
6
あぁ、ついに完結かぁ。途中、登場人物やアイテムの多さがカオス状態でちゃんと終われるのかドキドキしちゃいましたが、なんとかそれらしい終わりを迎え、ほっとしました。外伝未読なので、読んでみたい。2014/02/28
叡福寺清子
3
長かった.しかし面白かったからこそ読みきったわけでして. 細かいこと言い出したらホントにキリがないんだけど, いい正月休みを送れたんで感謝するっしゅ.2014/01/03
若月
3
完結。まさかの最終巻での斬鉄剣。色々と伏線回収されてないけども。イイ気にしない。楽しかった。2011/10/22