内容説明
「死のう！死のう！死のう！」国会議事堂他で五人の青年が叫びながら切腹自決を試み、日本中を震撼させた「死のう団」…。昭和十三年、年明け早々、その流れをくんだといわれる邪教団体「上行之道殉教会」は集団自殺を遂げるなど不穏な動きをみせ始める。同じ頃、浮浪少年たちを狙う猟奇的な殺害事件が続発。新聞記者・柏木洋介は事件を追ううち、正体不明の「夢魔」に取り憑かれていく…。待望のシリーズ書下し新作。
著者等紹介
藤木稟［フジキリン］
大阪府出身。１９９８年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、ＳＦ、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
48
1528-224-1 ☆メイ探偵祭№11☆ 朱雀十五シリーズ第七弾。朱雀十五シリーズと言いながらあまり御本人様はお出ましにならない（笑）今回は柏木がまた巻き込まれる。。。弱肉強食の世界に活きる人は子供といえどもしたたかだなあ。2016/07/01
藤月はな（灯れ松明の火）
12
引越し先の図書館で既刊が揃っていたので嬉しかったです（感涙）お久しぶりの朱雀シリーズです。正直に言って柏木のような過去に囚われているように思い込んでいて実は忘れていて偽善的だけれどもその事実に鈍感な奴って大嫌いですがラストはちょっと救われていてまあ、良かったかしら（冷笑）朱雀さんは相変わらずの素直さと皮肉さで嬉しい（私も残酷な話はよくしているため）し、たくさんのお金の使い方も好感が持てました。子供は弱いからそれを利用して大人の関心を惹いているという記述は的を得ています。2011/04/03
ミキ
6
2025-34:振興宗教の起こす事件だと思ってたら、もっと大きな陰謀だった。面白い。2025/04/01
マーチング
5
柏木君…あんたいい加減しっかりしなさいよ、と毎回思ってしまう。こういうタイプ、すごく苦手なんだけど、でも最後はなぜだか「しょうがないなぁ〜」って思っちゃうんだよなぁ。私自身、宗教に興味があって大学進学し直した経験があるから、藤木さんの宗教観に「うんうん」って頷いたり「なるほど〜」って新たな考えに納得してみたり。朱雀さんの揺るぎなさはいいなぁ〜。2014/04/08
てっちゃん
3
随分と久し振りにこのシリーズを読んだけど、割合すんなりと話に入っていけた。事件が何となく雑駁な感じがして、まとまっていない印象。初期の頃の作品は結構面白かった覚えがあるので、だんだんと質が落ちてきたのかな？2016/02/20
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