内容説明
かつて「特攻」を志願した八九歳の武人(もののふ)が、今、激動の人生を語る。
目次
湯野川守正幼き日々
少年時代
海軍兵学校
海へ
大空へ
終戦
密命
掃海
サルベージ
新たな時代
自衛隊
谷間のともしび
彼岸花
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
27
戦争は徹頭徹尾無駄で忌むべきものだ。でもその忌まわしい時代の中で己の生命を擲ち(強制があって断れない空気だったのは百も承知だよ)何かのために空と海に散った先人を知り鎮魂を祈るのは戦争賛美とは全く異なる。こんな極限状態でしか生まれない悲しい強さは二度とあってはいけない。だからこそ日本のため家族のためだと消えて行った彼らの透き通るように美しく愚かな行動を語り継ぐんだ。2017/10/26
澄
12
「赳赳たる武人は祖国の干城 天命を楽しみ人事の精髄を盡くせ」主人公・湯野川守正の父が主人公に送った言葉。桜花特攻隊に所属した主人公の半生を綴った内容。淡々とした文章であるが、戦時中から戦後の混乱期を知るに良いと思う。2014/08/18
Gotoran
10
著者が主人公(湯野川守正氏)から約6年間のインタビューを通して纏めあげた、太平洋戦争末期、「桜花」特攻隊分隊長の記録。決して感情に訴えるような派手さはないが、海軍兵学校の教育、特攻志願者の(祖国、家族への)思い、終戦直後の皇統護持計画、(機雷の)掃海等が興味深かった。また、主人公と人(部下、母、妻、妹)との絆の清々しさがじんわりと伝わってきた。文中に挿入されている(主人公作の)和歌、或いは妻久子さんの日記にしんみりさせられた。主人公は、音楽評論家の湯川れい子さんの実兄とのこと。【一燈照隅】2011/08/28
馨
7
桜花特攻を初めて知った時は、なんて恐ろしい兵器だろうととても怖かったです。戦中、国のために死ぬことを決意し戦って下さって、更に戦後を立派に生き抜いて下さり感謝の思いです。戦争を経験された方々の心の傷は測り知れません。誰にも家族にも打ち明けず、亡くなられた方も多いと思います。このような貴重な内容の本は多くの方に読んで知ってもらいたいです。2013/02/26
jack
1
「あなたは、決死の意味を知る。これが本物の男だ。」 ☆4.8
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