内容説明
“この人を見つけて下さい。見つけた方に百万円を差し上げます”顔写真と身長、体重などの特徴だけでその男を探し出せ、という企画が「週刊ジャパン」に載った。その記事をたまたま読んだ小田雄太郎と松木順子は、二人が同棲するアパート近くのマンションの一室にその男がいたことを思い出し、男の部屋を訪ねる。が、そこで発見したのは、その男の刺殺体だったのだ。十津川警部補は「週刊ジャパン」の三田村編集長と殺された男との意外な関係を知る…。「人探しゲーム」他、若き日の十津川の推理が冴える傑作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
barcarola
5
西村京太郎さんの作品は、(十津川刑事の登場の有無にかかわらず)いわゆる旅情ミステリ以外で好みと思えることが多い。本書もその一つ。2025/01/03
葉
4
刑事時代の十津川が5つの難事件と名推理を生み出す事件ファイル。若いときの十津川警部補の行動は若いなりの言動を醸し出している。若いときの方が考えが稚拙ゆえに書きやすいのではないかと思った。回春連盟の藤本の胡散臭い言い回しは今やってみるとツイッターであげられてしまうくらいの言いようだろう。人探しゲームが個人的には面白く、小田や三田村の人間味が良いと感じた。2017/09/21
condoraoten48
1
高嶋政伸の十津川警部は新作放送しないのかな?