内容説明
大阪の大手都市銀行、西阪銀行の西崎亘は、次期頭取が確実視されていた奈須野昭夫をさしおき、傍流の中田太郎を頭取に指名し、自らは会長に退いた。これには裏があった。それは西阪がメインバンクをつとめる永材ベニアが経営危機に瀕しており、処置を誤まれば、泥を被る人間が必要だからだ。中田が失敗すれば、責任をとらせ、奈須野を晴れて頭取の座に据え、院政を敷けると踏んだのだが…。長篇企業小説。
大阪の大手都市銀行、西阪銀行の西崎亘は、次期頭取が確実視されていた奈須野昭夫をさしおき、傍流の中田太郎を頭取に指名し、自らは会長に退いた。これには裏があった。それは西阪がメインバンクをつとめる永材ベニアが経営危機に瀕しており、処置を誤まれば、泥を被る人間が必要だからだ。中田が失敗すれば、責任をとらせ、奈須野を晴れて頭取の座に据え、院政を敷けると踏んだのだが…。長篇企業小説。
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