内容説明
1588年、スペイン無敵艦隊に奇跡的大勝利を収めた英国のフランシス・ドレイク。その操舵手であったマシュー・ローはスコットランドの魔女から「あらゆる海の水が干上がるまで生きる」と宣告された。時は移り1610年、彼は北西航路を求めて極寒の海をゆくハドソン船長の船にいた…。ドレイク、モーガン、ネルソンなど七つの海の支配に命を賭けた英雄たちを描く、巨匠モンサラットの遺作。3部作の第1作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
4
この本は、マシュー・ローという、永遠に生きる水夫を中心に書かれた英国の海の歴史です。作者は、英雄たちの視点ではなく、下のものの視点で書きました。大作ですので、日本ではこのは三巻に分冊されました。終章に行くに従って早足になり、最後は概要だけになってしまったのは、作者の寿命と関係あるのでしょうか。そして同時に、1960年代から70年代にかけて衰亡していった英国に作者が絶望したのかも。英国病を克服して甦った1990年代以後の英国を見ることができたら、モンサラットはどんな海の男を描いてくれただろうか。2011/09/23
やわらか
2
なんかこれ最後は著者が亡くなってしまって未完だったんだよね。のろいかなんかで死ねなくなった主人公は西欧の大航海時代・海戦史を辿るとかそんな感じ。歴史で覚えるときは基本輪切りになるけど縦で見れるので面白かったような。歴史好きな方はぜひ。
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