内容説明
世界経済の一割を担う大都市―東京が大災害を受けた。世界はスタグフレーションになり、日本の基幹産業は滅んでいく、そして人々は…。モラトリアム(金融、住宅ローンetc)・情報伝達・遷都問題、果たしてその帰結はどうなるのか?シミュレーションドキュメント。
目次
1 警戒宣言発令(死者・行方不明者56万2,947人;政治・経済・生活はこうなる)
2 通信網の崩壊
3 原子炉溶融
4 大都市が危ない!―日米都市学者緊急提言(大東京を阻害する9つの原因;分散化は大都市の宿命)
感想・レビュー
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がんぞ
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『ニュートン』の竹内均監修。「関東大震災から69年後の昭和67年に関東にM8,0の地震が起きた」と想定し「56万人死亡(うち焼死22万)196万人負傷。焼失家屋83万戸…」とシミュレーションしている(大正12年の関東大震災はM7.9、死者10万、焼失家屋44.7万。「黙祷」の礼はこのとき始まった)。もっとも貴重な財産は人的資源(経験)で(ヒトを情報のキャリアーと考えることも出来る)、金融の人員が喪失したとしたら世界金融崩壊の脅威さえある/情報技術は進化したが原発技術はあまり進んでない基本、軍事技術だからだ2011/08/08