内容説明
片桐水帆の恋人・沖田久道は単身ペルーへ行ってしまった。妻の父であり、自分が勤務するナチュラル化粧品の社長でもある佐川が殺された原因はアンデスにあるとみたからだった。後を追った水帆を待っていたものは…。一方リマの女ユキは昔、双子を生んだ記憶を待つが、水帆のために後ろ暗い過去を引きずったまま猛然と立ちあがる。母娘を巻き込む国際的陰謀の行方は?『白い土』の秘密とは?ゲリラグループを煽動するアントニオの目的は?混沌たるインカの地に吹く風は、水帆を流血の谷間へと導いていく…。書下ろし長篇伝奇ロマン。
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