内容説明
〓小平は、かくして決断した。衝突!政府高官側近の告発。亡命の地にて「天安門の真実」を誌す。
目次
大動乱来たるか―〓小平後の中国を占う
胡耀邦死す
思いにふける〓小平
不眠症になった陳雲
天安門広場の私服警官
学生運動は動乱だ
趙紫陽帰国
中国人と取引する方法
立ち上がった報道関係者
ゴルバチョフ中国訪問
若手軍人、決起を断念
共産党の常套手段
民主化運動はなぜ失敗したのか
〓小平後の中国はどうなる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
3
1989年4月中旬の胡耀邦死去から、天安門事件直後の6月上旬までの56日間に渡る、中国首脳部の一角にいた人物の手記。著者名はペンネーム。天安門に集まった学生運動は、著者が繰り返し指摘しているように、趙紫陽等の共産党の改革派や同じように体制に不満のある労働者と協力せず、独力で民主勢力を作ろうとして孤立し、弾圧された。趙紫陽は早い段階で協力を打診していたようだが拒否され、実際に天安門で学生達と対面した際に泣きながら「もっと早く来るべきだった」と言ったのは、この動きが背景にあるという。中国首脳部の描写も生々しい2023/07/21
wuhujiang
3
書かれたのは天安門事件直後。著者は中央において重鎮の側近を務め、天安門事件に際して国外脱出した人物とのこと。もちろんペンネームであるし、出てくる名前は政界の大物以外すべて仮名。著者が中央に居て感じた生々しい空気とともに、鄧小平を筆頭とした当時の首脳の事の政治のやり方について重点が置かれているようだ。当人は"改革派"であるため国外脱出したわけだが、鄧小平含めて保守派はもちろん、趙紫陽ら党内改革派も、学生運動も批判している。ただし、中国共産党は近い将来倒れる、とも。2022/12/03
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