内容説明
「大きなかぶ」の話は、何度読んでやっても子どもたちは感動するから不思議です。話はわかっていても、事柄がわかっていても感動をします。歌も同じです。歌詞を暗記していても歌を何回歌っても楽しくなります。それはイメージを体験するからです。体験だから同じ歌を十回くり返して歌っても楽しいのです。好きな歌は何回でも聴くことと同じです。子どもが好きな絵本を何度も読んでほしがることも同じです。それは「美」の体験をしているからです。
目次
1 「大きなかぶ」の教材分析(一年)(子どもたちにとっての教材「大きなかぶ」の意味;「大きなかぶ」表現の特質;「大きなかぶ」でどんな力をつけるのか ほか)
2 「大きなかぶ」の授業の実際(“だんどり”“とおしよみ”…「よみきかせ」「はじめの感想」;“たしかめよみ”…一場面・「ねうち」について;“たしかめよみ”…二~七場面・「連帯」について ほか)
3 「大きなかぶ」の授業をめぐって(座談会)(意味と価値をひびき合わせる;順序性を教える意味;翻訳の違いによる意味の違い ほか)
著者等紹介
西郷竹彦[サイゴウタケヒコ]
文芸学者・文芸教育研究協議会会長
荒木英治[アラキエイジ]
広島市立川内小学校。広島文芸研広島サークル
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。