出版社内容情報
日本文学研究は、終りのないライフワークである――。古典作品への愛、三島や谷崎との交流などを思いのままに語ったエッセイ。
内容説明
「なぜ近松の『道行』は悲劇的なのか」「真に『日本的』なものは存在するのか」。漢字に惹かれて日本語を学び始めた著者が、戦後、京都に留学し、古典から現代文学までその真髄に触れていく。『日本文学史』執筆を畢生の事業とするまでの研鑽三十年を語った自伝的エッセイ。
目次
1 サクラガサイタ
2 日本への開眼
3 奇人・ウェーリー先生
4 わが心の三島、谷崎
5 訳す・読む・話す
6 国文学者として
7 終りのないライフワーク
著者等紹介
キーン,ドナルド[キーン,ドナルド] [Keene,Donald]
1922年ニューヨーク生まれ。日本文学研究者、文芸評論家。40年、アーサー・ウェイリー訳『源氏物語』に感動して以来、日本文学や日本文化の研究を志し、戦後はコロンビア大学大学院、ケンブリッジ大学を経て53年に京都大学大学院に留学。帰国後、コロンビア大学で日本文学を教えながら日本に足繁く通い、川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫など名だたる作家と交流を深めながら古典から現代文学にいたるまで広く研究し、海外に紹介。62年に菊池寛賞、また日本人の日記を研究した『百代の過客』で読売文学賞、日本文学大賞(85年)を受賞。86年、コロンビア大学にドナルド・キーン日本文化センターを設立。2002年には文化功労者、08年には文化勲章を受章。11年の東日本大震災後、日本永住・日本国籍取得の決意を表明。国籍取得後の正式名はキーン ドナルド(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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あや
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