出版社内容情報
ジョージ5世、エドワード8世。切っても切れない関係にあったメディアと英国王室の関係の暗部に迫った歴史的ルポルタージュ。
イギリス国王ジョージ5世は閑かに世を去った。だが、その死は「安楽死」だった。
そのジョージ5世の後を継いだエドワード8世は、「王冠を賭けた恋」で自らその座を退いた。
二人の王の最期と最後を左右したのは、じつはマスメディアとの関係性だった。
大衆社会が浸透した20世紀初頭のイギリスを舞台に、「権威」と「報道」のせめぎ合いの様を克明に描き出した歴史ドキュメント!
内容説明
二十世紀イギリス王室は二つのスキャンダルに襲われた。安楽死を選んだジョージ五世、そしてその王位を譲り受けたエドワード八世はシンプソン夫人との恋に落ち、一年足らずで王位を退いた。この二つの事件は、それぞれラジオや新聞で大きく報道されたが、そこには大衆化という時代の大変革との葛藤があった。歴史の闇に埋もれた暗闘を描き出す迫真の歴史ドキュメント!
目次
メディアの祭壇―ジョージ五世の「尊厳死」
第1部 ジョージ五世のメディア(王室のタイムズ;ラジオの王室)
第2部 エドワード「大衆王」(空飛ぶ王様;国王最善の時;「新聞がつくり、新聞が壊す」;追われる大衆王)
玉座のピーター・パン
著者等紹介
水谷三公[ミズタニミツヒロ]
1944(昭和19)年生まれ。東京大学法学部政治学科卒業。東大法学部助手、東京都立大学教授、國學院大學教授を歴任。現在、國學院大學名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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