出版社内容情報
イギリスもおいしかったけど、日本にはもっとおいしいものがあったのだ、と縦横無尽に語りつくすリンボウ先生の至高の和食文化講義!
内容説明
江戸時代のウナギ蒲焼は、焼いてブツ切りにする料理だった。蕎麦のセイロは、かつて蒸していた頃の名残り。浩瀚な食物史は縦横無尽。しこうして母の漬けた三十年物の梅干を舐め、少年時代の松茸フライの味を懐かしく想い出す。イギリスもおいしいが、やっぱり日本がおいしかった!リンボウ印の垂涎エッセイ。
目次
春の巻(蕗の薹、土筆、菜の花;春の餅 ほか)
夏の巻(鰹は毒魚?;梅の八徳 ほか)
秋の巻(秋茄子喰ふべし;蕎麦、よろしいなあ ほか)
冬の巻(牡蠣よ、おまえは;ナマコの孤独 ほか)
著者等紹介
林望[ハヤシノゾム]
1949年(昭和24)東京生まれ。慶応義塾大学卒業。同大学院博士課程修了。国文学・日本書誌学専攻。『イギリスはおいしい』で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』で国際交流奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』で講談社エッセイ賞を受賞。ケンブリッジ、オックスフォード両大学に研究のため滞在。東京芸術大学助教授等歴任。また、歌曲のための詩作、オペラのための台本等も次々に発表。イギリスものエッセイのほか、能楽論、料理本、自動車評論、小説、古典論、日本語論など多岐にわたる著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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