文春文庫<br> 台北プライベートアイ

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台北プライベートアイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167922238
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0197

出版社内容情報

劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠棲し、私立探偵の看板を掲げることに。

にわか仕立ての素人探偵は、やがて台北中を震撼させる六張犂(リョウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれる。呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。
監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行う謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は?

探偵VS犯人のスリリングなストーリー展開と、ハードボイルド小説から受け継いだシニカルなモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話。

台湾を代表する劇作家が満を持して放った初めての小説は台湾で話題を呼び、台北国際ブックフェア大賞などを受賞。フランス、イタリア、トルコ、韓国、タイ、中国語簡体字版が刊行された。

2021年に邦訳が刊行されると日本でも話題を呼び、2022年には第13回翻訳ミステリー大賞とファルコン賞(マルタの鷹協会日本支部主催)のダブル受賞を果たした。

内容説明

劇作家で大学教授の呉誠は50歳を前に全てのしがらみを断ち、路地裏に私立探偵の看板を掲げる。台北中を震撼させる連続殺人事件に巻き込まれた素人探偵は、自らの冤罪をはらすため自力で真犯人を見つけ出すと誓う。シニカルかつ哲学的なモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話で読ませる華文ネオ・ハードボイルドの決定版!翻訳ミステリー大賞&ファルコン賞ダブル受賞。

著者等紹介

紀蔚然[キウツゼン]
ジー・ウェイラン。1954年、台湾・基隆に生まれる。輔仁大学卒業、アイオワ大学で博士号取得。国立台湾大学戯劇学系(演劇学部)名誉教授。多数の演劇脚本や論文を発表。2011年に発表した初の小説『私家偵探』は台北国際ブックフェア大賞を受賞し、フランス、イタリア、トルコ、韓国、タイ語、中国語簡体字版が刊行された。2021年、『私家偵探』の邦訳『台北プライベートアイ』が刊行され、翻訳ミステリー大賞とファルコン賞(マルタの鷹協会日本支部主催)をダブル受賞した

舩山むつみ[フナヤマムツミ]
東北大学文学部(フランス文学専攻)卒業、慶應義塾大学法学部政治学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

76
なんだ?このウンチクたらたらの理屈っぽいおっさん。劇作家と教職の地位を投げ打ち、単身で路地裏に移り住んだ主人公の呉誠(ウーチェン)。そりゃこの性格なら…ちょっといらっとしながら読み始めた。私立探偵を始めたはいいが、やがて連続殺人事件に巻き込まれる。この辺から台湾の監視社会や宗教、慣習と面白くなってきた。孤立していた主人公が周りを巻き込みながら真犯人を探すところからは最高、読み終わってみれば好きになっていた。次作も読もう。【2022年ファルコン賞】【2012年台北国際ブックフェア小説部門大賞】2024/05/30

yukaring

72
適度な緩さが楽しい台湾発のハードボイルドミステリ。劇作家で大学教授の呉誠はある日全てのしがらみを捨て路地裏に探偵事務所を開く。強烈な母親に罵られ妹に冷たい視線を向けられながらも最初の依頼を首尾よく解決する呉誠。しかしなぜか巷で噂の連続殺人鬼と間違われ・・。汚名返上とこの事件を調べる呉誠。彼を兄貴分と慕う男や信仰の厚い警官、尾行マニアタクシー運転手など個性豊かなキャラクター達とのユーモアたっぷりのやりとりにはクスッと笑ってしまう。台湾の街並みや文化の描写も魅力的で台湾に行きたい気分にさせられる物語だった。2024/08/23

タツ フカガワ

71
50歳を前に演劇学部教授の呉誠(ウー・チェン)は職を辞して私立探偵に転身する。その初仕事は、中3の娘と父親の突然の断絶のわけを探る依頼。そのころ呉の住む周辺で連続殺人事件が起きていた。台湾発のハードボイルド・ミステリーは望外の面白さでした。パニック障害であり高所恐怖症のタフでもない中年探偵のその語り口が実に軽妙。読み始めたら一気に本の世界に引き込まれました。ユーモアを交えた文章も好感(と思うのは翻訳のうまさでしょうね)。続編がいまから楽しみです。2025/03/24

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46
🌟🌟🌟☆☆。(🌟×2.5)大学教授と劇作家のキャリアがありながら齢50にして全てを捨て台北で私立探偵事務所を設立したアルコール依存症の主人公。人妻からの依頼の謎解き話(全体の1/3)と殺人事件に巻き込まれる話(2/3)の二話仕立て。最初の話が軽過ぎず重過ぎず往年の赤川次郎や『探偵物語』を彷彿とさせるような雰囲気に好感が持てて凄い良い、と思ったら殺人事件のほうがかなり残念なカンジだった。犯人の伏線も一応あったけどそんなに意外性もなくドンデン返しもない。とにかく仏教を織り交ぜた話が苦痛だった。2024/11/07

Shun

38
台湾発のハードボイルド探偵というだけで興味津々だが、序章を読みもう好きになっていた。探偵小説であるからにはまず探偵に魅力がなくてはならず、本作では癖が強く破天荒だがどこか憎めないそんな新しい探偵が登場。往年のハードボイルド探偵に憧れた中年男は心機一転”私立探偵”の看板を掲げ商売を開始するが周りからの奇人を見るような目、そして警察官からの職質(台湾にそんな職業はない)とこの小説の方向性が見えてくる。さぞ無能な素人探偵なのだろうと思いきや、気づけばこの人間味あふれた探偵のファンになっていて読後の満足度も高い。2024/05/24

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