内容説明
複雑な事情を抱え家出した少女・雛歩は遍路道で倒れ、道後温泉の宿「さぎのや」の女将・美燈に助けられた。三千年にわたって行き場を失った人々を受け入れてきたという遍路宿で、雛歩は多くの人に支えられながら自らの生き方を見つけていく。著者が“いま、この世界に一番あって欲しい場所”を描いた感動作。
著者等紹介
天童荒太[テンドウアラタ]
1960年、愛媛県生まれ。86年に「白の家族」で第13回野性時代新人文学賞を受賞。93年には『孤独の歌声』が第6回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年に『家族狩り』で第9回山本周五郎賞を受賞。2000年にベストセラーとなった『永遠の仔』で第53回日本推理作家協会賞を受賞。09年『悼む人』で第140回直木賞を受賞。13年『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。