出版社内容情報
日本人とは、国とは、家族とは何か――太平洋戦争に散った二十八人の軍人の遺書をもとに、各々の人物像、死の歴史的背景へと迫る。
内容説明
山本五十六の怒り、阿南惟幾の覚悟、栗林忠道の勇敢、井上成美の孤高…太平洋戦争に散った男たちの最期の言葉には、家族、友、国への計り知れない思いが滲み出る。昭和史研究の第一人者が軍人28人の遺書の壮絶あるいは清冽な言葉の数々を拾い上げ、歴史的背景と人物像を明らかにする傑作列伝。
目次
戦艦大和に殉じた“特攻”艦隊司令長官(海軍中将・伊藤整一)
十万人の部下に玉砕を命じた剛毅(陸軍中将・安達二十三)
対米英戦に反対して名将の覚悟(海軍大将・山本五十六)
玉砕強要の軍司令部命令に抗す(陸軍少将・水上源蔵)
サイレント・ネイビーに徹した生涯(海軍大将・井上成美)
戦犯裁判を第二の戦場として闘う(陸軍中将・岡田資)
押しつけられた偶像「特攻の父」(海軍中将・大西瀧治郎)〔ほか〕
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で第12回新田次郎文学賞、10年「ノモンハンの夏」で第7回山本七平賞、18年「昭和史」(全二巻)で第60回毎日出版文化賞特別賞、27年第63回菊池寛賞を受賞。令和3(2021)年1月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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