出版社内容情報
三途の川のほとりにある不思議な書店。イケメンの名物店主が推薦する人生最後の本を携え、死者たちはあの世へ旅立とうとするが……。
内容説明
「人生最後にして最上の一冊」を選んでくれる“おらんだ書房”。鬼を左右に従えて現れた曰くありげな老人は、陰の総理大臣と呼ばれた悪徳政治家か、それとも…。カリスマミニマリストから女子高生とラブコメしたい青年まで、未練を残した死者たちは無事に成仏できるのか?大好評ビブリオ・ファンタジー、シリーズ第二弾!
著者等紹介
野村美月[ノムラミズキ]
2001年、『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門“最優秀賞”を受賞しデビュー。代表作に「文学少女」シリーズ、「ヒカルが地球にいたころ…」シリーズなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
128
シリーズ2作目。三途の川を渡る舟を待つ間、六文銭でお買い物。今回もあの世とこの世の境目もの好きにはたまらない世界観を楽しみました。どのお話もとても面白かったです。2022/03/12
はつばあば
44
さてさて、三途の川のおらんだ書房の店主と店は人生最後にして最高の一冊に私に何を選んでくれるでしょうか。何も持たないミニマリストの女性に一抹の寂しさを覚え、転生しても悪徳政治家は変わらず・・に、ちょっとは反省して欲しいものと。この本には登場しませんが子供が三途の川を渡るなんて許せません。それが繰り返し転生するなんて地獄の閻魔さんも鬼も神様もみんな人でなしです!。あぁ鬼も神も閻魔も人では無かった(-_-メ)。賽の河原で石を積む・・そんな子供は見たくないですよね。まだ続きがありそう、いばらさんが茨木童子とは!2022/10/07
よっち
40
人生最後にして最上の一冊を選んでくれるおらんだ書房。影の総理大臣と呼ばれていた曰くありげな老人が、鬼を左右に従えてやってくる第二弾。節約上手のカリスマミニマリスト、女子高生とラブコメしたい青年、カリスマになりきれなかったシェフ、作家を目指していた恋人の本を待ち続ける女、そして政治家のエピソードを通じて垣間見えるおらんだ書房周りの秘密。なんかいろいろ繋がっていそうだなと思わせた今回のいろんなエピソードに、一時はどうなることかと思いましたけど、今のメンツでもうしばらくおらんだ書房も続けられそうでよかったです。2021/11/08
み
25
二作目になって、イロイロ分かって読みやすくなったような。三途の川は、いつか渡らなきゃなんですね、川のほとりが居心地良さそうに思えちゃいました(>_<)2021/11/16
coco夏ko10角
21
第2弾。表紙はいばらくんと藍理ちゃん。一話・ミニマリストと四話・未来の文豪を待つお姉さんのお話が特によかった。六話ではいばらくんのことがより。このままシリーズ続いていつかは店主のことも。2021/10/07