出版社内容情報
奇怪な能力を駆使して大量殺人を企む殺人鬼を傷だらけで追う退職刑事。恐怖の計画を阻止せよ。ミステリーとホラーを融合させた大作。
内容説明
何かが起ころうとしていた。ひどく忌まわしい惨劇が。奇怪な行動をとりはじめる医師や看護師の目的は何か。眠れる殺人鬼は何を企てているのか。事件現場で発見されたゲーム機の秘密とは。ついに物語はホラーに転じ、悪夢の秒読みが刻まれはじめる。退職刑事と悪しきものとの最終決戦が豪雪の中で始まる!
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。高校教師を経て、1974年『キャリー』で作家デビュー。初のミステリー作品である『ミスター・メルセデス』でエドガー賞最優秀長編賞を受賞
白石朗[シライシロウ]
1959(昭和34)年、東京都生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キムチ
56
「任務」とは・・ラストでビリーが死ぬのではとハラハラ。悪魔の権化のようなブレイデイとの対峙・・随処に作家の想いを登場人物の口を変えて呟く金言が毎度ながら胸を打つ・・逼塞の状況で読みだけに尚。ホリーの心の進歩の軌跡、Mrハーバードの頭ではないだけの人間性が心温まる。ルーの心のビブラート、衝撃の動き・・ホラーだけでない人間世界の闇。誰もが抱える人間の心の闇・・息をしよう!そして前へ。2021/08/15
ロア
25
うわぁぁぁん!面白かったぁぁぁ!(ノД`)・゜・。2025/04/22
chie-don
21
止められなくて一気に読んでしまったっ(*_*)ホリーが、ホリーが…ホロリとするほどかわいい…最後はさわやかともいえる終わり方だなぁ♪それにしても、肉体とともに精神は滅びないんだろうか?とかチラッと考えないでもないけどね…おもしろかったからいいの。2021/05/22
ポルコ
20
キングらしいホラー描写満載だったが、それを上回る友情物語で最後は感動的。2022/12/23
Sakie
15
ふたりの男の子と痩せっぽちの女の子。ホリーの旅立ち。ホリーはいつの間にか愛すべき女性にかわっていた。『心配すんなよ、ホリーベリー。ぼくたちのバンドを引き裂くなんて、だれにもできないよ』。シリーズ1作目のラストを思い出した。中盤でホッジズが癌と自殺を結びつけて考える場面がある。癌細胞が体内で増殖転移するように、自殺も連鎖反応を起こす。自殺は日本同様アメリカでも多いと見えて、キングは憂い、"寂しき若者"への願いをこめる。『物事には好転する可能性があり、あなたが機会さえ与えるなら、かならず好転するからだ』。2025/02/17