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内容説明
幇間・松のや露八として、反権力的姿勢を貫いた、彰義隊くずれの土肥庄次郎。―一ツ橋家近習番頭取の長男として生れながら、鈍でひたむきすぎる性格のゆえに、数奇な人生をたどることになる。免許皆伝の祝い酒から、庄次郎の止めどない転落の道は始まった。だが武士を捨てるどころではない、徳川の屋台骨が潰れる時勢になったのだ。―負け犬のフツフツたる感情が全篇をつつむ意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともくん
56
幕末から明治期に活躍した幇間、松廼屋露八の物語。 武士から幇間に転がり落ちていくのだが、本人はまったく気にしていない。マイペースな露八を面白おかしく描いている。 吉川英治にしては軟派な作品。2020/02/06
shouga123
1
酒と女の味を覚えてからズルズルと転落人生なわけだけど、ままよ、流れるようにしかと露八。清々しさすら感じさせる。桂小五郎や渋沢栄一などの幕末志士たちとの係わりや弟の八十三郎との兄弟のつながりは露八の心根の一貫ぷりが良かった2020/04/12
ヨーイチ
1
山田風太郎『幻燈辻馬車』と合わせて、お楽しみ下さい。2011/06/02
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