出版社内容情報
処女小説が文壇を驚愕させた著者の日常と非日常。クリープハイプ結成10周年ライブ中の最新日記を加筆。苦みとうま味が増してます!
内容説明
本当に大切なことは書かないし、書けない。だから、書く。楽しい。恐い。売れたい。嬉しい。悔しい。やりたい。人気ロックバンド・クリープハイプのフロントマンであり、初小説『祐介』が話題をさらった尾崎世界観が赤裸々に綴る、自意識過剰な日々。文庫化に際し2020年2月の最新書き下ろし日記を追加。苦味も旨味も増量中。
目次
2016年(7月;8月;9月;10月;11月;12月)
2017年(1月;2月;注解)
2020年(2月)
著者等紹介
尾崎世界観[オザキセカイカン]
1984年、東京生まれ。ロックバンド「クリープハイプ」のボーカル・ギター。多くの人から言われる「世界観が」という曖昧な評価に疑問を感じ、自ら尾崎世界観と名乗るようになる。2012年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビュー。14年、18年に日本武道館公演を行い、シーンを牽引する存在に。男女それぞれの視点で描かれる日常と恋愛、押韻などの言葉遊び、比喩表現を用いた文学的な歌詞が高く評価される。16年に刊行された半自伝的初小説『祐介』は「アメトーーク!」で読書芸人大賞の一つに選ばれるなど大きな話題となった。現在は、書き下ろし小説を追加し、『祐介・字慰』として文春文庫より刊行されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
25
ずっと「にがじる」だと思っていて、読み終わって奥付見てびっくり。「くじゅう」だったとは。。。勉強不足でごめんなさい。クリープハイプも知らなかったけど、この本読みながらYouTubeで『愛す』って曲を選んで聞いてみました。 固定観念をひっくり返し、既成概念をぶっ壊す、素晴らしい歌詞とMV!名曲!あ、これも「あいす」じゃなくて「ぶす」と読む。2020/07/29
ちぇけら
21
「好きという気持ちは頼りない、脆い、弱い。だからこそ、好きを超えないといけない。好きに落ち着いてしまったらいつか捨てられる」なにかを手にいれようと必死でもがき、そしてそれはいくら努力したり苦しんだりしても、決して手にはいるものじゃないと知っているひとは、たまらなくかっこいい。その叫ぶような声で、殴りかかるような詞で、音で、ぼくのこころを揺さぶるだけの強さと優しさと照れを持っている世界観のことばが、大好きだ。いや、それは、〈好き〉以上のなにかだ。歌うものと、聴くものとの間にしか生まれない、強い、絆のような。2020/12/06
はるき
20
ミュージシャンであることを知らない状態で読みました。日々のあれこれをつらつら語る日記形式。大きな波は無いのに、何だか心地よかった。何でだろう。2022/03/03
chie
15
タイトルと内容(日記なので、尾崎世界観さんの日々)が一致している。なんか、悔しい... この文庫版のあとがきでは2020年2月の日記も収録されている。去年(2020年)は、また違った成長があったに違いない。私ごときが口にできる言葉ではないのだけれど、頑張れよ!と言ってみたくなる。2021/01/03
はるき
13
完全な事実ではないだろうけど、それがリアルだと感じさせるのが日記式エッセイの面白さ。2022/10/24
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