内容説明
19世紀末、キューバの独立戦争に米西戦争で介入した米国が勝利し、スペインの後釜に居座った。スペイン軍の少年兵アンヘルは仲間と脱走し、サンチャゴ・デ・クーバで戦後、財を築く。その彼が小作の娘に産ませた男子こそ“幼き獅子”フィデル・カストロだった。キューバ革命の英雄カストロ父子を描いた、シリーズ第3弾。
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年、千葉県生まれ。千葉大学医学部卒業、同大学大学院修了。『チーム・バチスタの栄光』で第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞、2006年デビュー。医師としての豊富な知識と経験を生かし、社会性に富んだ小説を次々に発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
178
海堂 尊は、新作中心に読んでいる作家です。ポーラースター、チェ・ゲバラの一代記、第三弾です。売れてなさそうなので心配していたら、書下ろし文庫で何とか繋がりました。第三巻で、もう一人の主役、フィデル・カストロ登場です。フィデルの青春英雄譚、痛快な物語でした。フィデルのエピソードはどこまで真実なのでしょうか?この感じだと後2巻は必要で、全五巻になるのではないでしょうか。文藝春秋社さん、何とか完結させて下さい。宜しくお願いします。 2019/06/04
ダイ@2019.11.2~一時休止
76
あれっゲバラは?。って事で本作はなぜかカストロ父子の物語。子の幼少期が・・・。2019/05/20
ももすけ
37
てっきり、前作の継続としてカストロとゲバラの出会いまでが語られるのかと思ったが、カストロの暗い幼少期から、革命家として成長する過程についての物語だった。1800年代、日本はまだ江戸時代。同じ時代に独立や主義を大学で語る(もちろん、裕福な特権階級ではある)、違いを見せつけられた気がした。アメリカの世界の警察としての振る舞いはこの時代から始まったのか。北米、中南米の歴史や各国の成り立ちについては、全く知識がなかったので、内容は難しいところがあった。でも、学ぶところも多い作品だったと思う。2022/03/01
Junichi Yamaguchi
36
『自由か死か』… シリーズ3作目。 今回はゲバラではなく、カストロ親子の話。 少し肩透かしを食らった感はあるが、結果的に楽しめた。 次巻では、ゲバラに戻るのかな? 楽しみに待とう。。2019/05/17
パフちゃん@かのん変更
35
ポーラースター3巻。ゲバラの話ではなく、キューバ革命の英雄フィデル・カストロ父子の話。次男のカストロが幼いころ虐げられて育った話は意外。そして絵のように本の内容を記憶する才能を持っていたこともすごい。さて、最終の4巻ではゲバラとカストロがどのように繋がってくるのか楽しみ。2020/09/07