出版社内容情報
内田 康夫[ウチダ ヤスオ]
著・文・その他
内容説明
見合いのために山口までやってきた浅見の親友・松田。相手の美女に浮かれたのも束の間、美祢市の元議員刺殺事件に巻き込まれ、浅見とともに謎の敵を探すことに。事故死した女性職員が拾ったメモ、記者奥田がつかんだ事実が示す、かつてない難事件の真相とは―「間に合わない!」浅見の必死の祈りは届くのか。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年、東京生まれ。コピーライター、テレビCM制作会社経営を経て1980年、「死者の木霊」でデビュー。以後、文筆活動に入る。いまや国民的“名探偵”である浅見光彦は3作目の「後鳥羽伝説殺人事件」で誕生。以来、大変な人気を博す。2007年、第11回日本ミステリー文学大賞受賞。2016年4月には、軽井沢に「浅見光彦記念館」がオープン。2018年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
85
後半は、殺人事件がなぜ起きたのかの解明にかなりの部分が当てられて利権とそれを文化財保護のために阻止しようとした話などが絡んで話が大きくなっています。私はこのような話は嫌いではないのですが解決手法が若干ワンパターンのような気がしています。内田さんも最後の頃は若干手抜き気味ではと思われました。2018/12/19
heizou89
13
久しぶりの内田康夫さん…おなじみの浅見光彦シリーズです!! やはり面白い!中原中也の詩を所々に散りばめてあったり浅見光彦の名推理も有り、読み応えのある作品でした。 楽しみの1つが無かったのが残念ですが 笑2019/01/04
サニー
9
最近の個人的な中原中也熱により購入。中也に関しては最初に思わせぶりに詩が引用されるだけで、殆ど関係ないミステリー。ミステリー小説としては結構面白い。浅見の友人目線の対になる小説があるらしいので、見つけたら買ってみようと思った。2020/09/16
higassi
5
★★★☆☆ 下巻ではシリーズの真骨頂とも言うべき、浅見光彦の推理が冴え渡って、いくつかのピンチを切り抜けながら無事解決!終盤の國田との繋がりも良かったですが、テレビドラマ版も好きな身としては原麻野香ともう少し会話して欲しかったかな。とは言え久々に浅見光彦シリーズを満喫できました。2022/09/17
陽ちゃん
5
下巻は一気読みしてしまいました。なんだかモヤモヤする事件の終結でしたが、事件の関係者が全員消されるという最悪の事態は避けられて良かったです。今回は、浅見とヒロインとがいい雰囲気にならなかった代わりに、浅見の友人松田がお見合い相手の康子さんといい感じになったのかな。あと、『萩殺人事件』読まないといけませんね。2019/02/03