文春文庫<br> 哲学散歩

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文春文庫
哲学散歩

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167909338
  • NDC分類 104
  • Cコード C0195

出版社内容情報

徹底的な皮肉屋ソクラテス、最低な性格のハイデガー…古代ギリシャから現代まで、偉大な哲学者を自身の体験を踏まえて紹介。

内容説明

徹底した皮肉屋ソクラテス、衣装に凝り過ぎてプラトンの眉を顰めさせたアリストテレス、著者が惹かれてやまない性格最悪のハイデガー…古代ギリシャ哲学から20世紀現代思想迄の代表的な哲学者の思想とエピソードを、自身の哲学体験を交えながら分かりやすく紹介。インテリジェンスがにじみ出る名エッセイ。

目次

エジプトを旅するプラトン
エンペドクレスのサンダル
ソクラテスの皮肉
忘恩の徒?アリストテレス
書物の運命 これもまた?
哲学史のなかのアレクサンドロス大王
アウグスティヌスをめぐる謎
プラトニズムとユダヤ思想
『薔薇の名前』遺聞
火焙りにされた最後の哲学者ジョルダノ・ブルーノ
デカルトをめぐる女性たち
私のカント体験記
ライヴァルたち―シェリングとヘーゲル
ある師弟―ショーペンハウアーとニーチェ
哲学者と女性
哲学と心理学の縄張り争い
ある交友―ハイデガーとヤスパース
マッハを想う
哲学の青春―ニザンとサルトル
ダヴォスの対決―カッシーラーとハイデガー
ある訣別―ハイデガーとレーヴィット

著者等紹介

木田元[キダゲン]
1928年生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院特別研究生前期・後期課程修了。中央大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。2014年8月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吟遊

18
とっても良い本。哲学を専門で勉強してきたひとにも、おそらく発見がある(扱っている範囲が幅広いため)し、哲学を専攻していないひともそれなりに楽しめるのではないだろうか。「ちょっと哲学好き」くらいのひとにぜひおすすめしたい。21の短いエッセイから成り、木田元先生(ハイデガーが専門)がハイデガー以外のことにも、好奇心旺盛に勉強しながら、ややユーモラスな観点で語る。文章うまい。愉快。2017/09/26

hirayama46

7
はじめての木田元。掲載が文芸誌なので、哲学について深い内容をもっていなくても楽しめる内容になっていました。やや硬めの語り口ですが興味をそそられるトピックがちょくちょく出てきて、読んでいて退屈することはありませんでした。哲学、という哲学者の人間像に興味があるけれど、何から手を出していいかわからない方におすすめの一冊です。/ハイデガーの専門家というのも大変な生き方だ……。2017/11/25

黒い森会長

3
序文の日付が2014年6月、著者が亡くなられた月が8月なので、著者の最後の本になると思う。中身は、哲学(史の)散歩(道)、といった内容。研究の本筋とは違うが、気になったことを少し調べてみた、といった趣の本。文中に出てきた本を調べたり、読んだりすると面白い楽しみになると思う。2017/09/14

Asamotom Akajiman

2
晩年に書かれたものであるが、その下調べの量に畏れ入った。あとがきにあったが、昔、中大の土橋先生に伺ったカラオケ好きとの情報は本当だったらしい。2019/01/05

lsfid

1
著者〈木田元〉の最晩年による哲学散歩。 自身の哲学遍歴を毎回ストレートに語ってくれる〈木田元〉氏だが、本作でも自身の哲学オタク感を披露してくれる。 氏はハイデガー本人を軽蔑するものの、ハイデガーの哲学に惹かれるが、なぜハイデガーの哲学はこうも人を惹きつけるのであろうか。たしかに『存在と時間』は大きな反響を及ぼしたが、結局は未完の失敗作であり、過大評価感は否めない(個人的感想)。 だが、哲学は流転する。終わりのない旅であり続ける。2023/08/17

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