出版社内容情報
結婚生活を守る絵美子と、仕事一筋の圭は短大時代の友人。絵美子の家庭崩壊とともに変わる女の幸せを正面から描く傑作長編。
もしやり直せるなら、どうしたい? 女を描く傑作長編
結婚生活を守る絵美子と、仕事一筋の圭は短大時代の友人。絵美子の家庭崩壊とともに変わる女の幸せを正面から描く傑作長編。
内容説明
人気イラストレーターとして活躍する独身の圭。短大時代の友人・絵美子は結婚生活を捨て「やり直したい」と言う。圭の生活に憧れ、年下の男との恋愛まで打ち明ける絵美子の言葉に圭の心はかき乱されて―華やかなキャリアウーマンと専業主婦。34歳の二人の女性の恋愛、焦りと孤独を描き、意外なラストへと流れ込む傑作小説!
著者等紹介
林真理子[ハヤシマリコ]
1954(昭和29)年、山梨県に生まれる。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞、98年「みんなの秘密」で第32回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりこんぐ
53
これぐらいの時代を描くのが本当にお上手な作家さん。しかし絵美子はあり得ない...。最も友達にしたくないタイプ。そしてこんな母親も嫌だなぁ。サクッと読めました☆2017/07/06
ゆめ
39
ページ数の多い本のあとには 林真理子さんの本は本当に私を楽にしてくれる。結末はだいたい想像がついていても 早く確認したくなりスイスイと読了。楽しめた。2017/03/10
ひろ
26
同じ美大を卒業した、人気イラストレーターとして活躍する独身の圭と、専業主婦で2人の子を持つ絵美子。絵美子は、結婚生活を捨て「やり直したい」と言う(離婚しなければならない程、悪い夫には思えないんだけどね)別居中に、14歳年下の男との恋愛がバレて夫に男の子の親権を取られる絵美子。圭に憧れて、圭の恋人と寝てしまう絵美子。34歳にもなって分別がなさ過ぎる。私だったら絶対に友達になりたくない。でも、そんな絵美子に、本心とは裏腹につい親切にしてしまう圭。絵美子最低!と思う、想像通りのラストだった。圭、幸せになってね。2017/09/23
ワニニ
26
表紙絵のせいもあるけれど、ずいぶん昔の少女マンガとか少女小説とか、そんなものを連想させる雰囲気。ただ、さすがに林真理子だなと感心するのは、主婦にしても独身女性にしても、女の心理描写がうまく、持ち物とか環境とか、そういうものにも敏感。しかし、わりあいステレオタイプな設定ではあり、「なるほどねぇ」「アルかも」とは思っても、私はどちらにもなりたくはない。そして、男(章人・佐々木・雅彦)については、ちょっとツッコミたい感じ。~にしても、35才で「もう終わった」みたいな書き方には…林真理子も若かったんだなーと。 2014/08/12
カピバラ
24
隣の芝生は青い!欲望は、他者の欲といったもんだ…女は特に欲深いなぁ…。絵美子みたいな女も、圭みたいなのもごめんこうむりたい。2015/04/28