文春文庫<br> 私の男

個数:
電子版価格
¥733
  • 電書あり

文春文庫
私の男

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月26日 02時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 451p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167784010
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった十歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から二人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く第138回直木賞受賞作。

著者等紹介

桜庭一樹[サクラバカズキ]
1999年、「夜空に、満天の星」(『AD2015隔離都市ロンリネス・ガーディアン』)で第1回ファミ通エンタテインメント大賞に佳作入選。2003年開始の“GOSICK”シリーズで多くの読者を獲得する。04年に刊行した『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価されて注目を集める。07年『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞を受賞。08年『私の男』で第138回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

449
普通の家庭・家族の愛が希薄な二人の生活が、読み始めでは否定的にしか思えなかったが、読み進めるうちに二人の純粋な感情や寄り添うべき存在の重さが伝わってきて、この話は否定的に読んではいけない作品であろうという思いさえ抱かせた点では、読む側の純粋な価値観を覆えさせられる作品であった。そして、10代の花が淳悟の実子だった事を匂わせる先輩の言葉の真実は深く語られていないところ等に恐ろしい作品であるという印象を持った。また、驚いたことに、以前数年住んでいた町が作中の舞台となっていて情景を思い出しながら読めた作品。2014/04/13

Atsushi

335
娘を持つ自分にとって、本作の父娘の禁断の愛は受け入れ難かった。欠損家庭で育った淳悟が花に求めたものは、やはり「家族の愛情」だったのだろうか。もうすぐ夏季休暇、祖父母の眠る墓参りに行こう。「血の繋がり」を確認するために。第138回直木賞受賞作。2017/08/03

おしゃべりメガネ

279
ついにというか、やっとというか・・・とにかく読んでしまいました。直木賞受賞作ですが、かなり異色な作品かなと感じました。読み始めたら、止まらずイッキ読みでした。おもしろいとか云々ではなく、常にダークサイドな世界観はハンパなかったです。ずっと陰鬱というのか、何か裏があるんじゃないかという猜疑心がずっと付きまとい?ます。何よりも特筆すべきは、主人公「花」と養父「淳悟」の愛情表現がスゴかったです。ただの三流な性描写だけではなく、決して美しいとは言い難いながらも、二人の‘戯れ’はある意味、芸術で映画が気になります。2014/06/13

hiro

278
桜庭さんは赤朽葉毛毬や七竈のように、いつも主人公には変わった名前をつけるが、この作品の主人公も、腐野花(くさりのはな)という女の子にはかわいそうな名前だ。この作品は六章からなっているが、各章は、花、花の夫の美郎、花の父の淳悟、花、淳悟のかつての恋人小町、花と、語り手がかわりながら、二人の時代をさかのぼっていく構成となっている。読者は親子の秘密に徐々に気づき、嫌悪感を感じながらも、先が読みたくなり、そして、ところどころ謎は残しながら、この親子の関係が徐々に明らかになってくるという構成は、たしかに見事だった。2012/06/04

ソルティ

272
こんなに不快で読むのが辛い話は初かも。文章とか構成は素晴らしくてするすると伝わってくるけど内容が全く共感できません。花と淳悟が家族になったのは良いとして、2人の足りないものを埋める心情や行動が⋯。でもそういうことって表には隠されててもある事なのかも知れませんね。闇な感じでした。「年上の、力強い女の人に対して、僕は苛立ちと尊敬が入り混じった複雑な感情を抱いたのだった。弱いところを見せられるたびに、だから、だんだん、つまらなくなってきてしまう。」「「親父さん、でもさ、欠損のない人間なんていませんよ」」2018/11/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/553057
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。